第15話 財布確認
打ち合わせから自席に戻ると財布の中身が机の上に並べられていた。
レシート、ポイントカード、硬貨、紙幣など種別ごとにきれいに並べられていた。
「こういうことは辞めてください。
勝手にカバンを漁らないでください。」
「人を泥棒呼ばわりする気か?
お金が一円でも減っていたら俺が悪いけど減ってないなら名誉棄損や。
謝罪しろ。」
言い合いになりこの日はお互い口を利かないで仕事をした。
それから数日後
打ち合わせから戻るとまたしても財布の中身が机の上に並べられていた。
「レシートが多いね。こういうのはきちんと整理しておかないといけない。
若いのにスーパーで買い物しているのは感心だね。
前回も思ったがあんまりお金を持ち歩いていないね。
どのお店でもクレジットカードが使えるという保証はないのだからお金は多めに持ち歩くといい。」
「こういうことは辞めろって言っただろ。
人のカパン漁って、財布見るとか頭おかしいわ。」
「はぁ?人のことを異常者呼ばわりやと。これは侮辱罪や。
しかも人を盗人みたいに言いやがった。
目上の人への態度が悪すぎる。
副部長、これはきちんと謝罪してもらわないといけない事案ですよね。」
「うむ。たしかにこれは明確な侮辱や、こんな堂々と人を侮辱するなんてありえない。
今すぐ謝罪しろ。」
「財布の中身を見る方がおかしいでしょ。常識はないのか。」
「話を逸らすな、常識の話などしていない、公然と人前で侮辱したことを謝罪しろと言っている。
最近の若者はすぐに騒ぎ立てる。
こんなやつを部下に持ってしまった私は外れくじを引いたも同然だね。」
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