1-56.けっこう大事
あぁ、セルガさま。そんな残念な発言を。
神官を引退後、成婚出来なく成りますよ!
「『多人数の団体行動』の、問題?ですか?」メルダは、はて?な表情で、頭をかしげる。
「そうです。この世界でも……私の世界でもです」
メルダに返答する。
「?何だろ?」
「『多人数の団体行動』ねぇ」
「……兵糧かな?」
「おしい!その……結果だな」武良は、苦笑する。
「はい」タムが、挙手する。
「よし。タム!」
「……厠でしょうか?」タムは、疑問系で答える。
「正解」武良は、大きく頷く。
「あぁ」
「なるほど」
「確かに。市街地警備だと、気を使うもんな」
「あぁ、郊外の方が、気が楽だな」
「あら。長時間の例祭中も、大変ですはよ。キビシイ時は、唱和の一生節を端折った事もありましたはね」
セルガさんは、苦笑いしながら、ぶっちゃける。
ほら、メルダさんが、キビシイ表情してるよ。後で御説教だね。
しかし、神官長として、そんなんで良いのか?
て言うか、女子力的にも、その発言は如何なものか。
えーと。神官長引退後、婚活して『産めよ殖やせよ』するのでしょう。
セルガさんは黙ってた方が、成婚率上がりそうだよね。
「武良様。何でしょうか?」
セルガさんは、こちらを睨んで来る。おっと、心の声が聞こえちゃったかしらん。
衛兵達も、セルガさんの微妙発言に、目玉だけ動かして戸惑う。
とりあえずは、誰もがノーコメントを貫き、大人の対応を取る。
「げっふん、げふん……まぁ。そう言う事だ。原理は短距離転送だよ。術式は、下半身に展開する。作戦行動中で厠に行けない時、『尿意転送』とか『便意転送』と念じれば、術式発動して、『しかるべき場所』に転送する。もちろん平時は尿意に従い、普通に厠に向かい、普通に用をたしても良いし」
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