1-42.かわいい!!
うわー!
かわいい!!
うわー!!
かわいい!!!
「で、ケルシー。聖魔核の魔力流量はどうだい?」
『はい。もう少しで、増設の魔力貯留槽に満杯になりますは♪』
「じゃぁ、セルガさん。神殿全体に魔力を流して見ましょうか♪」
「はい♪ では、ケルシー。御願いね」
『はい♪ では、魔力最小から流しますは』
教会聖魔核の金剛石の煌めきが、わずかに強くなる。
ちい
ん? ……何かの気配を感じる。
ちい、たけよしさまー♪
お? どこからか、呼ぶ声がする。武良は、周囲を見渡す……誰も居無いぞ。
たけよしさまー♪ えー 下でーすぅ! 下!
下? 武良は言われた通りに、足元を見る。
ちい、たけよしさまー♪
右足の甲にちょこんと、神獣のテツーが乗っていた。
「やぁ。テツー♪ あれ? 何故ここに?」武良はかがみ、右手手の平でテツーをすくい上げる。
「たった今、私にも魔力が流れ込みまして、やっと顕現出来ました。ちい」
「あぁ。神殿を流れる魔力量は、十倍に成ったからね♪」
くぅん
うきぃ
バサッ
周囲から、召喚式の時に出迎えてくれた、神獣達の気配がする。
気が付けば武良の足元に、漆黒毛の狼と、濃い焦げ茶色の猿神と、頭が白い鷲神が、畏まって居る。
武良は微笑み、三柱の前にあぐらで座り込む。
三柱は、自分達の目線に合わせてくれた武良に、戸惑う。てか、近い、近い!
「あ、あの。御尊顔が、近いと思います」鷲神は照れ臭そうに、顔を左右に振る。
「うきぃ。あまり我に寄られますと、臭いと思います」猿神は、両手で自分の顔を覆ってしまう。
「主。撫でて頂ければ、嬉しいです♪」漆黒狼神は、豊かな毛量の尻尾を嬉しげに振り、頭を武良に下げる。
武良は左手を狼神に伸ばし、の漆黒の毛を頭から背に掛けて、優しく撫でてやる。
「これは気持ち良いです♪ 一つ撫でられる毎に、力が緩み力が湧いて来る♪」
気が付けば、鷲神と猿神は、羨ましそうに狼神を見て居る。
武良は左手を狼神から離し、右手は鷲神の頭に、左手を猿神の頭に、そっと載せる。
「あぁ、本当だ♪ 陽だまりの様に気持ち良い♪」鷲神は目を細めて、くつろぐ。
「あぁ。安らぐ♪」猿神も、目を細めて微笑む。
「ところで皆、何で顕現したのかな?」
「あの」鷲神は今度は、嘴を上下に忙しなく動かす。
「その」猿神は武良の左指を、両手で摘まみ、俯く。
「グル」狼神は鼻先を、武良の左膝に当てる。
「ちい。武良様の御側に、侍らせて頂けませんか?」ハムスター?神のテツーは、いつの間にやら武良の右肩に登り、小さな鼻先を武良の右頬に当てる。
「あー。では、ひとつ条件が有るよ。私には愛妻が居るんだ。妻優先だよ」
「つがいが居られる! それは最上」鷲神は、万歳の様に、翼を広げる。
「うき。つがいは子を、たくさん成すべき」猿神も頭上で、嬉しげに手を叩く。
「グル。繁殖ゆうせん。産めよ殖やせよ」狼神は、漆黒の尻尾を、嬉しげに振る。
「ちい。じつは子宝祈願できるつ」テツーは、俺の右肩で、ささやく。
「あはは。その時は、御願いするよ」武良は、ほがらかに笑う。
武良は、あ、と思い付く。
「隼。四柱とも、メニュー登録して置いて貰おうかな」
「了解しましタ。テツー様以外ノ、三柱の御名前ハ?」
「鷲神です」
「猿神です」
「狼神です」
「あれ? 何でテツーだけ、名前が付いてるの?」
「ちい。私は資産家の家畜でしたので、教会で葬儀を出してもらいました。神獣像も寄進されたです」
御読みいただき、ありがとうございます。
それでですね。
次回投稿・更新を、2月28日(日)とさせていただきます。
これまでの文章の、表現や言い回しを、ちと、見直させていただこうかと。・・・全く変わらないかも知れませんが。
で、改題も行おうかと。
そこら辺も、活動報告させていただきます。
そして、ブックマーク、御意見・御感想を、お願い致します。




