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1-25.聖魔核の過去

笹木武良です。


現役で稼働して居ますが、これはもう、遺跡です。


探究者の血が、騒ぎます。


地脈の活用法も、『クリーン・エネルギー』として参考に成ります。


聖魔核の増強♪


ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ


楽しみです♪

「さ!武良様!御願い致しますは!」セルガさんは、憤怒の雰囲気を残したまま、武良を促す。


(うけたまわ)りました♪」武良は、調子が上がって来たセルガに、ニコニコ微笑む。


「では、状態を把握させて頂きましょう」


『測定しまス』隼が、測り出す。


オーラ、いや魔力が『聖魔核』に流れ込む量を測定し、武良の周りに表示する。


「そうか、この地脈を利用して、魔力を補充して居るんだな。ほう。なかなか効率的ですね」武良は、感心する。


「しかし、このままでは、魔力充填に時間が掛かりますねぇ。また、溢れ出る魔力の大半が、『掛け流し』状態で、もったいない程霧散して居ますね」武良は、左眉を上げる。


「おや?これは……」武良は、何かに気が付く。


「どうされましたか?」セルガは、問う。


「ちょっと確認致します。隼。聖魔核から神殿への、『魔力経路図』を出しておくれ」


『はイ』


武良の目の前に、教会神殿の立体映像が立ち上がる。神殿の直下深くに聖魔核がある。聖魔核から、青い光が流れ出す。青い光は、神殿全体の隅々へ拡がって行く。


武良は、神殿の立体映像を俯瞰(ふかん)で見たり、下から見たり、ぐるぐ回して、四方八方から観察する。


「ふむう…………セルガさん……この教会が設立時に、何か……事件とか無かったですか?」


セルガさんは『んっ?』となる。が、直ぐに『はっ』と何かを思い出した様子だ。


「たしか……初代神官長様は『何かの禁忌事項』に触れらたとかで、案外早期に、二代目神官長様と交代されてた様な……」


「成る程。それでなのですね」


「え?」


「設備構築が、中途半端なんです。地脈魔力量に対して、聖魔核が魔力を吸い上げる能力が低いし、溢れた魔力は魔力貯留槽(ちょりゅうそう)が無いので、『掛け流し』状態で霧散してます。また、神殿の魔力経路をたどると、あちこちに『魔力が流れているだけ』の場所が多いです」武良は、その部分を、あちこち指し示す。


「………おそらく『魔力が流れているだけ』の所には、何らかの『魔道武器』を設置しようとしたのでしょうね。多分、初代神官長様の構想半ばで『何らかの理由』で、強制的に中止されたのでは」


「えぇっ?」


「初代様の設計思想(おもわく)通りに設備が構築されて居られたら、タイ・クォーン教会の防衛力は、かなり高レベルの防衛機構を構築出来るはずです。おそらくは公爵領全域を、魔族から防衛出来るはずです」


「まぁ。それって……」


「途中で、公爵や王都教会とかに、気付かれてしまったのでしょうかねぇ」武良は残念そうに、鈍く光る『聖魔核』を眺める。


武良は、ふと、何かに気付いた表情をする。


「そうだ、隼。聖魔核のメモリーに、神殿の設計図とか無かったかい?」


『ちょっとお待ち下さイ……そうですネ……何カ『最下層』に『何か』有りまス……魔力を完全遮断して居るのデ『読み取れ』無いですネ』


「そうか」しばし、考え込む。


ワードマン(第一守護天使)さん」


「はい♪」


「ヴォーク神様は『どこまでの魔改造』を、御許し頂けるでしょうか?」武良は、素直に問う。


「『お気に召すままに』とのことです」ワードマンは、微笑む。


「では……遠慮無く」武良も、ニヤリと悪い笑顔をする。


ヴン


聖魔核の映像に、改造後のCGが重なる。


「最初に改造したい点は、二つ。一つは、地脈の魔力を増幅させる『魔力増幅炉』を加えます。二つ目は、大容量の魔力貯留器を加えます。この二つを加えれば、教会聖魔核の魔力切れは、永遠に起きません」


「え!?永遠に?」


「はい。もったいなくも霧散していた魔力を、ちゃんと貯留出来るだけで、タイ・クォーン教会の魔力レベルは、十数倍に成ります。初代神官長様の先見の明は、確かな方だったのですね。これからは異世界への往来が、毎日で来ますよ♪。また。せっかく『対魔族防御機構(サタン・バスター)』が付いているのに、慢性的魔力不足で、魔力を温存させないと発動出来なかったのですね。これからは『常時起動』にしましょう」


「じゅ、十数倍!?」セルガさんの碧眼は、見開かれる。


「はい。タイ・クォーン教会神殿の管理機構に、溢れる大量の魔力を流し込み、当初の設計構想通りの機能を、目覚めさせましょう♪」


武良はCGや、ログを確認する。


「おや。やっぱり奥の回路にも、魔力を流さないと、『再起動』しないんだ……じゃぁ、隼。聖魔核の奥の『ブラック・ボックス』にも、魔力を流して見て」


『はイ……これは、障壁ガ、かなり複雑ですネ……今少シ、お待ち下さイ』隼でさえ、戸惑う。


「セルガさん。聖魔核に、何か『禁忌』な注意点は、在りますか?」


セルガさんは、しばらく「うーん」と、頭を捻る。


「伝承は、運用の注意点だけですは。私自身も、聖魔核(ここ)の前に降りる事は、滅多にありませんし」


「成る程……では、隼。『ハッキング』を開始しておくれ」


『了解。開始しまス』


聖魔核の輝きが、少し、揺らめき出す。



○ ○ ○



タイ・クォーン公都に程近い農家の、広大な畑に、普遍的な農夫が、農作物の手入れをして居る。


(今日は、程良く天気も良いから、作業が(はかど)るな♪)


うららかな陽だまりの中で、農夫は居眠りしない様に、懸命に手を動かす。


さっ


急に、農夫の周りの陽射しが、遮られる。


(何だ?!)


遥上空に、巨大な飛行物体が、進んで居る。


(あれは!まさか!?)


農夫は、慌てて懐から、タイ・クォーン教会の紋章入り、メダリオンを取り出す。




○ ○ ○




巨大な飛行物体は、あっと言う間に、タイ・クォーン教会上空に届く。


直ぐに、ぐんぐん、高度を下げる。




○ ○ ○




『もう少しデ『パスワード』が、解析終了でス』


「ふむ。隼。隼自身にも一応『防衛障壁』と『狸寝入り』を掛けて置いておくれ。『パンドラの箱』だったら不味いからね」


『了解しましタ。設定終了……解析終了。聖魔核ニ、ログインしまス』


武良の立ち位置の少し前に、ログが現れ、縦に流れ出す。




リンガリンガ リンリンリン


急にセルガさんの、メダリオンが、最大音量で鳴り出す!


「え!?。襲来警報!。また、大型魔人が来たのかしら?!」セルガさんは、慌ててメダリオンを叩く。


ぴぽ


「こちら、セルガです!どうしました!?!」



御読み頂き、ありがとうございます。


なかなか登場人物の『まわし』は、難しいです。


なかなか、書きたい方向に『動いて』くれません。


ふぅ。


頑張ります。


御意見・御感想を頂ければ、励みに成ります。


1月13日(水)明日、更新させて頂きます。


宜しくお願い致します。



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