自己紹介ターイム①
「改めて自己紹介といこうかしらね。今世名フレデリカ・オーウェル。色々あって今は錬金術師のサヤと名乗ってるよ。前世の名は鴇東沙夜。トラック転生。享年66――」
あの後『ストーム』で炎狼を一掃し、場所を移動してじっくり話をする事に。
シーフゥの見立通りボニーと後から現れた美少女も『星の贈り人』だと判明。3人全員信用に足る――シーフゥ曰く魂が綺麗――と言うので『転移』でトーキットの我が家にお招きしたよ。
「――次は……そちらの――関西出身の彼女からどうぞ」
「え?あ、ハイ……えっと、名前は大城戸蘭24歳。勇者召喚に巻き込まれました」
「「「勇者召喚?!」」」
「そう!えーっと何ていったかな……『バカまるだし』みたいな名前の国の奴らに!」
「バカまるだしって……バガマルディ王国の事かしら?」
「あ、それそれ!」
彼女――蘭さん――の話によるとフリードルフの北、1つ国を挟んだ向こう側にある小国が勇者召喚を行い、召喚された3人の男子高生の近くにたまたまいたから巻き込まれたという。
「それやのに『女は必要ない』って謝罪もせんとあの森に飛ばしよったんやで!要らんねやったら元の世界に戻して欲しかったわ!」
「いまだに召喚なんて愚かな事をしているのですね……他国では既に禁忌とされているというのに」
「全身真っ赤っかのケバい女が偉そうに仕切っとったで。男子高生3人共に色目使いまくってて嫌ぁ~な感じしたわ」
「あぁ……アマルデヴィッティ王女ですわね」
「うわぁ~名前からして男好きそうやん」
「勇者召喚に託つけて男漁りをしていると有名ですからね……否定しませんわ」
「何ソレ最悪!」
――確かに。過去にもバガマルディ王国は勇者召喚の名目で戦力補充をし、召喚された者は隷属の首輪を付けられた使い捨ての駒にされていたのだとか。
ただ今回は王女の性奴隷調達に使われたようだけど。
……それもどうかと思うよね。
「なぁ……元の世界には戻られへんのかな?」
「……残念ですが……恐らく一方通行だと思いますわ」
「やっぱり?……そうちゃうかなとは思とったけど……キッツイわ~」
話に聞くと、交差点の角に建つコンビニの前を掃除中カーブを曲がり損ねた車が突っ込んで来て、ヤバイと思った時には信号待ちをしていた3人組諸とも光る魔方陣に飲み込まれていたそうだ。
ラノベとかに有りがちだけど多分あちらの世界では死亡、もしくは存在自体が抹消しているパターンかもしれないね。
「帰られへんのやったら腹括るしかあらへんわなぁ」
かわいそうに思うけどコレばっかりは如何ともしがたいからねぇ……。でも、これからのフォローはしっかりするからね!
「ところで、そのロゴ付のシャツはもしかして……」
「あぁ!――♪み・ん・な・の『コンビニ100+』♪のユニフォームやで。仕事中に召喚されたんや」
――やっぱり!蘭さんが着ていたのは全国展開している有名なコンビニの制服でした。懐かしい……蘭さんが歌ったCMソングも懐かしい。
……コンビニスイーツが食べたくなっちゃったよ。
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