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「ククックハハハハハハ!! 危ねえ危ねえ、危うく死ぬところだったぜ!!」
先ほど内臓をメッチャメチャにされていた様子など微塵もなく、高らかに笑うアマイモン。
そのを見て素直に驚いた様子の3人。
「コイツまだ生きてたのかよ」
「そんな簡単に死んでたまるか」
「もう抵抗するのはやめた方がいいよ。もう私たちに敵わないことはわかったはずだ。せっかく取り止めた命、無意味に捨てる意味は無いさ。それが例え『害虫』のように醜い命でも」
「確かにお前らは強えよ。まあ強いと言っても『人間にしては』だけどな」
「負け犬の遠吠えにしか聞こえないね。魔王アマイモン、キミを中央の国に連行する」
『おっとそれは困るな。この男は渡せない』
ハルカ達の頭上から声がした。
声の主はサマエル。漆黒の翼を広げ宙に舞う。
そして、サマエルの腰元に必死にしがみつくウィネの姿もあった。
「サタン様から命が出た。撤退だアマイモン」
「そうか….じゃあその前に」
アマイモンはむくりと痛々しい体を起こし、次のように言う。
「おい人類最強!! お前ら三賢者共に一つ例え話をしよう」
「「「例え話?」」」
「アリの住処があってそこには数十万のアリの大群が住んでいる。そのアリの住処を一人の人間が破壊しようとした。もちろんアリはその人間に攻撃をし、自分たちの国を守ろうとした。その結果はどうなると思う?」
何の脈略も無いその意味不明なたとえ話に、すぐに応えることができなかった勇者三人。
しばらくお互いに顔を見合った後、ジルマが応えた。
「そんなもん…アリが負けるに決まってるだろ。アリが何万匹いても人間には勝てない」
ジルマがそう答える。
「そうだその通りだ。アリは何万匹いても人間には勝てない。そして、これは人間にも同じことが言える」
「人間にも同じだと? アリと人間は話が違うだろ。違いすぎるだろ」
「いや同じさ、サタンの前では勇者だろうが魔法使いだろうがアリ同然なんだよ」
「じゃあそのアリに全身を食い潰されないようサタンによろしく伝えてくれ」
ハルカがそう答える。
「ああわかった伝えておこう。じゃあな人類最強。次会うときはもっと本気で殺しあおうぜ」
そう言い残し、三体の悪魔は西の彼方へ姿を消した。




