↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
42/77

闘いは激しく

紅葉が激闘を繰り広げる一方その頃。

「殺す殺す殺すコロコロ殺すマジ殺す!!」

ワカバは、ご立腹の様子であった。


「ちょっとワカさん。いきなりキャラ設定がメチャクチャッスよ」

ワカバはチッと舌打ちをしてリリムを睨みつける。


「だってムカつくだろアイツ!! 何が『か弱い仔羊ちゃんたち。いずれまた』だよ。殺されたいの!? かっこいいとか思ってんのあれ!? あの去り際の捨て台詞!?」

どうやら、あの女悪魔に対して苛立っているようであった。


「…いやまあ、確かにあの捨て台詞はマジ無いと思ったッスけど、そこまで毛嫌いするもんスか?」


「あれは私の一番嫌いなタイプだ。あの自分に自信持ってますみたいな、あの態度」


「アハハ…まあたしかに、でも…強いのも確かだったッスよね、ワカさん」

そう問いかけるリリム。


「むう…ふ、ふん。ま、まあまあだったかな」

納得がいかず、ふてくされてしまうワカバなのだった。



脱兎の如きスピードで紅葉を追うさなか、リリムはハッとあることに気がついた。


「ワカさん、気付いてるッスか?」

リリムがそう問いかける。


「…ああ、紅葉が奴と闘っている」


「はい。どっちも凄い魔力ッス」


「そうだな…だがここままではマズイぞ」


「…ええ。先輩の魔力の方が…弱い」


顔を険しくし、お互いを見合う二人。


「急ごう、紅葉が危ない」


二人は先を急ぐ。





場所は戻り、紅葉が激闘を演ずる『苔の密林』。


二人の力の衝突は一帯の地形を変え、大気を震わせた。


「ありゃりゃーこれはまた、派手にっちゃってるなー(笑)」

上空に待機していたヴィネは、戦いの様子を観て苦笑いを浮かべる。


「それにしても、人型の状態とはいえ『サリエル』と互角に戦える人間がいるなんてねえ」




一方、地上での戦闘はさらに激化する。


「パワー、スピード、反応速度、どれも素晴らしい…でも。私を倒すには、足りない!!」

高速で移動する紅葉の胴を女の蹴りが見事とらえた。


「ッッガフ!!」

為す術もなく、紅葉は吹っ飛ばされた。


(すげえ力だ。それに俺より速え。しかも、地面を吹っ飛ばした謎の技…こりゃ腹くくるしかねえな)


ふうっと、深く深呼吸をし、集中する紅葉。


演唱と共に、紅葉の魔力の膨張が始まる。

そして、演唱の終わりと共に膨張した魔力は紅葉の身体へと戻る。


「魔力が格段に上がった。魔力増加の能力(スキル)でも使ったのかな?」

女をそう予測をたてる。


が、それは間違っている。紅葉の能力は魔力を増加させるなどといったような大したものではない。


「魔力増加の能力? 何だよそりゃ」

女の間違いをそう否定する紅葉。


「違うの!?」


「ああ違うね。俺の能力はそんな大層なもんじゃなくてもっと初歩中の初歩、自分の魔力を最大限に引き出すってだけのもんだよ」

そう説明を付け加える。


「そう、まあどうでもいいわ。私を楽しませられるのならね」


これは明らかな挑発である。それに気づかない紅葉ではない。


(はいはいわかってますよわかってます。これは明らかに挑発ですよねー。やれやれ、俺も安く見られたもんだぜ。こんな安い挑発にのるやつなんて世界中どこ探しても…)


「ッハ!! ぬかせメス悪魔!! そんなに楽しみたいなら今すぐ冥土に送ってやるよ!!」

世界中というかここにいた。


紅葉は深く息を吐き、そして鋭い眼光が悪魔を刺すように睨む。


「…いくぜ、この野郎」






















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。