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圧倒的な力!!

「ハーッハッハッハッハッハッ!! どうしたどうしたどうなってんだ!! こんなもんじゃねーだろ悪魔のチカラはよー!!」

体ひとつで悪魔を『ね飛ばす』葉隠紅葉。

「なんだよもっと骨のある奴はいねーのか!?」

「えーと、254…260…273…葉隠さんペースダウンですぅ」

葉隠紅葉の倒した悪魔の数を律儀にも数える妖精チル。


べつに紅葉は攻撃をしているわけではない…ただ『全力疾走』しているだけである。

いくら悪魔が束になっても全力疾走する紅葉を止める事はできない。

紅葉の圧倒的を止めるのは、時速200㎞で走行するダンプカーを止めるに等しい事である。



悪魔軍本丸

今回、悪魔軍を率いているのはソロモン72柱支団、52軍団長、若き悪魔将軍カラビア。

「カラビア様、第17兵層が突破されました!!」

「突破されただと!! 敵の数は!?」


名将カラビアは、焦りの表情を浮かべる。

わずかな時間で20兵層あるうち17層が突破されるなど想定外である。

「それが…17層を突破したのはたった『一人』の人間だそうです…」

たったの一人…その言葉に混乱する。

「兵の情報によると、『金色の髪の男』が圧倒的なチカラでこちらに向かっているそうです」


「情けねーぞ悪魔軍ーーーーーー!!」

本丸に現れた勇者、それは葉隠紅葉である。

「何者だ貴様!!」

「何者? そんなの決まってんだろ! 俺は勇者でお前らの敵だ!!」

カラビアの側近の悪魔数対が一斉に紅葉に襲い掛かる。


「ッカ しゃらくせえ!!」

襲いくるのは悪魔将軍の側近悪魔、今までのザコ悪魔とはレベルが違う。

だがそんなのものは、葉隠紅葉にとって『誤差』である。

側近悪魔は紅葉の一撃で粉砕、絶命する。


「こいよ、あんたがラスボスなんだろ? サシの勝負だ」

「…いいだろう、名を名乗れ勇者!!」

「俺の名前は葉隠紅葉、教えたからには死んでも忘れんなよ!」

「…そうか、葉隠紅葉というのか…俺も名乗ろう、俺の名前はカラビア、ソロモン72柱支団52軍団長をやっている」


瞬間、紅葉とカラビアがぶつかり合う。

「最高だよカラビア!! 力で俺とタメを張るとかマジ最高!!」

カラビアの体は、紅葉に蹴りつけられ後方へ飛ばされる。

周りの悪魔のほとんどが、2人の戦いに巻き込まれまいとその場を離れる。


「どうしたカラビア、こんなもんじゃねえだろ!?」

飛ばされたカラビアを追うように跳ぶ紅葉、そして追いついたところで再び地面に蹴り落とす。

地面には大きなヒビが入り、土煙がたちこめる。

「は~あ、マジで痛いわお前の蹴り…もう泣きそうだ」

口からは少し血が垂れているが、カラビアの体にこれといったダメージは見当たらない。


「今度はこっちからいくぞ人間ーーー!!」

地面を強く蹴り一瞬で紅葉の間合いに入ったカラビアは、紅葉を殴り飛ばす。

「グハッ 痛え痛えよマジでスゲー痛いぞーーー!! 殴られて痛いなんて初めてだぜ!!」

殴り飛ばされたにもかかわらず、豪快に笑い飛ばす葉隠紅葉。


「ちょっとやめるのですぅー!! 止まってですぅー!! ひゃあッ」

胸ポケットに入ったいるチルのことなどお構いなしに、体を180度回転して攻撃に転じる紅葉。

「痛いんなら、もう少し痛がれよ人間!」

「あいにくだが俺は、痛みより何よりお前との戦いが楽しくて仕方ないんだよ!!」

紅葉とカラビアはお互いに、体の取っ組み合いをしながら地面に突っ込む。




紅葉が悪魔将軍カラビアと死闘を繰り広げている一方、リリムとワカバは苦戦をしいられていた。

相手は悪魔ではない、S級モンスターである。

「クソー、何なんスかコイツ! 大き過ぎるッス!」

「バカかあんたは! よそ見をするな!」


S級モンスター『フェンリル』 VS リリム&ワカバ


悪魔将軍カラビア VS 葉隠紅葉


それぞれが戦場で戦いを続け、南の国の兵士も戦に加わり、戦は中盤へさしかかる。










 



















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