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開戦!!

「ハルカさん、悪魔軍は今進軍をやめ休息をとっているとの事です。奇襲するなら今かと…」


いよいよ戦争の始まりである。

200人の勇者は5つのゲートの前で出撃を今や遅しと待っている。


「よし…出撃!!」

ハルカの一言で一斉にゲートをくぐる勇者たち。

「お前ら…死ぬなよ」

「先輩も気をつけて…」

笑顔のリリム。

「チルは、葉隠さんが守ってくれるから怖くないのです」

胸ポケットから顔を出すチル。

「私の心配より自分の心配をしろ。『勝負』に負けたら覚悟しとけよモミジ」

挑発的なワカバ。


俺たちは昨日勝負の賭けをしていた。

賭けの内容は

『誰が一番多く敵を倒せるか』である。

この勝負で一番になったヤツがビリのヤツになんでも1つだけ言うことを絶対に聞くという罰ゲーム的なイベントも、もれなくついてくる。


まあ俺が負けるわけが無い!! 勝負の前にそう断言しておこう。



ゲートをくぐり目の前には何もない草原が広がる。

そしてその草原には数えきれないほどの悪魔がいる。


悪魔と言っても、以前出会ったアスタロトのような人型ではない。

ほとんどが獣の姿をしていたり、半分人間で半分悪魔といった感じの者。



奇襲は成功。

予定通り悪魔は混乱している。


「ハーハハハァ! オラオラ行くぞ悪魔ァァァァ!!」

紅葉は放たれた弾丸のごとくスピードで悪魔の群れに突っ込む。

その衝撃で数十体にもなるであろう悪魔が一撃で吹き飛ぶ。


「拘束具がねえと軽くていいな! 体が最高に軽いぜ!」

紅葉は剣の使用を禁じられているため、武器となるのはおのれこぶし一つである。

それでも葉隠の圧倒的な力は他の追随を許さない。


悪魔が束になってかかろうがそんなのお構いなしである。

「ハッ! こんなもんか悪魔軍! もっと俺を楽しませろ!!」

そんなことを言う紅葉の一撃は、悪魔たちを跡形もなく粉砕するのだった。



リリムは驚きの身体能力を披露する。

「同族殺しは気乗りしないっスけど、私に攻撃したあんたらが悪いんスよ!」

リリムは足にバネでも仕込んでいるのかと思わせるほど高く飛び上がり上空からの攻撃をする。

その衝撃で辺りいったいの地盤が割れ、地震がごとく大きな揺れが生じる。



「聞こえるか勇者たち!! 今の私にはあまり近づかないほうがいい!『窒息死』したくないならな!!」

ワカバは味方である勇者にそう呼びかける。

ワカバの周りの悪魔は全員体を痙攣させ倒れこんでいる。

「私のスキルは『酸素』を操ることができる…こんなふうにね!」

倒れ込んでいる悪魔の痙攣がおさまったと同時に、突然悪魔は吐血する。

「多すぎる酸素は、体の細胞を破壊するんだ。覚えておいたほうがいいぞ」



紅葉、リリム、ワカバ、ハルカ

それぞれの勇者がそれぞれ違う場所で、自分の戦いをするのであった。





この小説に出てくる悪魔やモンスターは、実際のギリシャ神話に出てくるものを参考にしています。

これからもたくさん悪魔を出すので興味のある人は調べてみてください。

http://www.agusa.nuie.nagoya-u.ac.jp/person/ohashi/myhouse/dictionary/satandic/satan.html

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