表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/36

第三十一話 復讐 後編

__ストロボ

光輝く斬撃がメイレスの背中に飛んで行った。メイレスはため息をつき振り向いた。

__晦冥 かいめい

斬撃が向かっている途中、突然地面から出てきた斬撃でヒロの攻撃は切り刻まれた。メイレスは刀をヒロに向けた。

__暗転 あんてん

黒い影がヒロへ向かってきた。ヒロは壁に向けて走り飛び上がった。そして黒い影の攻撃をよけた。ヒロはフブキの目の前に立ち、再びメイレスに刀を向けた。

(ほう、注意をヒロに向けさせた隙にフブキの前に立つことで俺から先にフブキたちを殺すという選択肢を消した。なかなかやるな)

「だがどのみち無駄なことだ」

__黒点 こくてん

無数の刺突技がヒロへ向かってきた。

「もうその動きは見切っている!」

__光柱 こうちゅう

__ブライト

無数の光の柱でメイレスの攻撃を防いだ。そしてもう一度自身の身体能力を上げ、柱の上へ飛び上がった。

__ライトロード

メイレスは上からの攻撃を視認した。

(よし! やれる!)

__闇夜 やみよ

メイレスが黒い靄になったと思ったそのとき、刀はメイレスに当たった感触もなく空振りに終わった。ヒロはそのまま着地した。

(どこへ消えた!)

そのとき、メイレスはヒロの真後ろにいた。

__暗転 あんてん

(よけられない! 死ぬ!)

フブキはヒロの名前を叫んで手を伸ばした。それを聞いたヒロは自然と穏やかな気持ちになった。

(死の瞬間は、こんなに穏やかなものなのか。フブキ、じいちゃん、あとはよろしく)

ヒロはゆっくり目をつむった。


 メイレスとヒロたちの戦闘が始まる数分前、サーガは廊下を歩いていた。すると、床に血が流れているのを発見した。

(何があった)

サーガは走ってそこへ行った。そして穏やかな表情を浮かべたまま死んでいるイアンの死体を見つけた。サーガは浅い呼吸を整えた。

「イアン、死んだのか。ちゃんと仇はうてたか?」

サーガは覚悟を決めた表情でイアンの元を後にした。


 ヒロは目を開けた。すると、サーガが刀でメイレスの攻撃を防いでいた。

「サーガ!」

「ぼさっとするな! やれ!」

「あぁ!」

__光輝燦然 こうこうさんぜん

メイレスの胴体へヒロの刀が迫った。メイレスはサーガへの力を抜いた。

__闇夜 やみよ

またもやヒロの攻撃がかわされた。そして、二人と少し離れた場所へメイレスはいた。そのとき、メイレスはさっきジゴロウに斬られた傷口がまた開いていた。メイレスは舌打ちをしつつもそれを治した。

 サーガは刀を構えた。

「チャンスだ!」

二人はメイレスへ向け走り始めた。

__デスエアリー

__ライトロード

だが、メイレスはすでに八割傷を治していた。

__暗転 あんてん

二人は急停止しメイレスからの回転技から防御していた。メイレスはそのままヒロの頭に突き刺そうとしたが間一髪で気付かれ防がれた。その隙にサーガがメイレスの背中を切った。

__キラーファング

その直後、振り向いたメイレスに右腕を切られた。幸い欠損とまではいかなかったがかなり深い傷だ。

(あと少し回避が遅れていたら、右腕はなかった‥‥)

サーガは少し顔が青くなった。

__ライトロード

ヒロはすかさずメイレスに攻撃した。

__闇夜 やみよ

メイレスは姿を消し、二人から距離を取った。次現れたとき、メイレスは吐血した。サーガの毒のせいだ。サーガはそばにあった白い布で右腕の止血をした。だんだん布が赤く染まっていく。サーガは痛みに耐えながらも次の攻撃に備えた。

__閻魔 えんま

すると、さっきまで体調が悪そうだったメイレスがすました表情で凛と立っていた。その姿を見たサーガは思わず声を漏らした。

「まさか、毒を分解した‥のか」

三人はその光景に驚愕した。

「そんなことまで‥できるなんて」

フブキも思わずつぶやいた。そのとき、ジゴロウが目を覚ました。

「わしは、気絶していたのか」

「あまり動かないでください。また腕が出血します」

「そんなこと言っとる場合か。気合いでなんとかなるわ‼」

ジゴロウは立ち上がろうとしたが力が入らずまた倒れた。フブキはジゴロウを起こした。

「ほら言わんこっちゃない」

 メイレスは両腕の力を抜いた。何を仕掛けてくるかわからない二人は汗が垂れてもなお動かず、相手の攻撃に備えていた。

(俺はまだ完全には毒の解毒はできていない。もちろん時間があればいずれ治るだろう。だが、今は‥‥)

メイレスは刀を掲げた。

__漆闇 しつえん

ヒロ、サーガ、メイレスの三人の間合いがまっ暗闇に包まれた。

(何も見えない)

ヒロはあたりを見渡した。すると後ろから近づく音がした。

(どっちだ。サーガか、メイレスか)

「ヒロか?」

(サーガだ)

「あぁ」

「ヒロ、気をつけろ。敵はどこから仕掛けて‥‥‥」

「? サーガどうした?」

するとサーガのほうから液体が落ちる音が聞こえた。ヒロが足を一歩後ろに退かせるとさらにびちゃという音が聞こえた。

(まさか、血!)

(こうなった以上は、こっちから見つけるしかない!)

ヒロは刀を振り上げた。

__フラッシュ

ヒロの刀から放たれるまばゆい光は闇をも照らした。そして、一瞬目を開け、顔を覆っているメイレスを見つけた。

__閃光 せんこう

ヒロはメイレスめがけ居合切りを行った。すると闇が晴れた。後ろを向くと、上半身を斬られ倒れているサーガとたった今体を斬られたメイレスがいた。

「フブキ! サーガを!」

フブキはジゴロウを壁際に座らせサーガの元へ向かった。ヒロはメイレスにとどめを刺そうとした。だが、すでにメイレスは傷を治していた。

(危なかった。もし攻撃の空気の揺れを察知できず刀を前に出していなかったら‥‥)

サーガはそう思った。


 ヒロとメイレスの刀が激しくぶつかる。それを見ていたフブキはある作戦を思いついた。

(これなら倒せるかも)

早速傷を縫合したサーガに作戦を伝えた。

「サーガさん、まだ動ける?」

「あぁ、あの化け物にやってやろう。俺からヒロに伝える」

(まだ傷が痛むが‥‥)

サーガは立ち上がった。そして二人の元へ駆け出した。

__黒点 こくてん

__光柱 こうちゅう

二人は激しく殺しあった。そこへサーガがたどり着き、ヒロに作戦を伝えた。そして

__デスエアリー

サーガはメイレスに攻撃を仕掛けた。メイレスはそれを軽々とよけた。

「手負いのせいか、動きが遅いぞ」

メイレスは刀を振り上げた。サーガはにやりと笑って行った。

「そっちもな」

__ブライト

そこへヒロが飛び上がった。

__ライトロード

メイレスの背中にヒロは刀を振り下ろそうとしていた。

(仕方ない、一旦退くか)

そう思ったまさにそのとき

__ホワイトアウト

メイレスの視界が真っ白になった。

(まずいこれでは闇夜が使えない)

フブキはメイレスの闇夜がメイレスの見えている範囲で使えるということをさっきまでの戦闘で気付いたのだ。

(これで、あとはヒロさんが!)

「メイレス、とどめだ!」

ヒロがそういったそのとき

「フブキ、お前はミスをおかしたな」

メイレスはフブキに向かってそういった。

__晦冥 かいめい

地面から切り上げられる斬撃が、フブキの右半身を切った。フブキは血を流し、倒れた。それを見たヒロは動きが止まった。

__暗澹 あんたん

サーガとヒロはメイレスの攻撃をくらい吹き飛ばされた。倒れたヒロは起き上がると真っ先にフブキを見ようとした。ジゴロウがフブキの元へ急いでいる。

(フブキ‥‥)

「ヒロ! 正面だ‼」

サーガが叫んだ。

__暗転 あんてん

黒い影がヒロに差し向っていた。ヒロは力が抜けていた右手に思い切り力をこめ動かした。ヒロは激昂した。

__ライトロード

メイレスの攻撃をヒロは片手で受け止めた。サーガはメイレスの背中めがけ走っていた。すると、退いたメイレスが刀をこちらへ向けた。だが、止まるのが遅かった。

___黒点 こくてん

サーガは受け身をとったとはいえかなり痛手を負い、吹き飛ばされ、壁に激突したあまりの衝撃に気絶した。

ついに、ヒロとメイレスの一対一となった。

次回は1月28日21時に公開です。

すみません。間違えて0時公開してしまいました。

申し訳ございませんでした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ