第十五話 自警団 後編
__ファイヤー
ドルトはミヤの攻撃に備えた。ミヤの炎はドルトへと向かった。
__リフレイン
ドルトは真正面からくる炎を二枚の水色の壁で防いだ。ミヤは不敵にほほ笑んだ。
__インフェルノアロー
ミヤは、ドルトの能力が一つのものしか防げないことを見抜いていたのだ。
ドルトが炎の矢に気付いたときにはもうすでに遅かった。
「ドルト・・・・」
エラはドルトの額に炎の矢が刺さっているのを見た。
「まさか」
エラは思わず言葉を漏らした。
「えぇ、そのとおりよ」
ミヤが勝ち誇ったような笑みを浮かべて歩いてきた。
「ドルトの能力は厄介だからね、殺せてよかった」
ドルトの体がだんだん黒く焦げていった。エラは思わず目を背けた。
__インフェルノアロー
ミヤは憔悴しているエラを殺そうとした
__光柱 こうちゅう
ヒロがミヤの攻撃を防いだ。ヒロはミヤのほうを見ながらエラに話した。
「立てるか?」
「えぇ、大丈夫。こいつを殺す!」
エラは涙を拭き立ち上がりながらミヤを睨んだ。エラはボールを取り出して投げた。
__フィジス
「無駄よ」
__ファイヤー
ミヤはエラが投げたボールを燃やそうとした。だが、エラのボールは通常ではありえない方向へボールが曲がり炎をよけた。そして、ミヤの頭をかすった。ミヤは頭をおさえた。
「痛い、この女!」
__ウィンディア
炎の竜巻がエラとヒロに向かってきた。そこへ、イアンが攻撃を仕掛けた。
(奴の注意が二人に向いている隙に!)
__ファイアクロス
イアンの刀がミヤに当たりかけたとき、ミヤはイアンの方を見下すように見た。
「かかったわね、イアン」
(しまった!)
__インフェルノアロー
イアンの肩に炎の矢が突き刺さった。イアンは倒れた。
「イアン‼」
ヒロが叫んだ。
__ストロボ
ヒロは斬撃で炎の竜巻を刻んだ。やがてイアンが立ち、ヒロに向かって攻撃してきた。
__火炎 かえん
そこへ、サーガが現れイアンの攻撃を防いだ。ファイはフブキがウィンドスノアで無力化している。ヒロとエラは再度ミヤとの戦闘になった。
ジゴロウは村を走り回っていた。すると、館の近くにある建物の屋上に人がいるに気が付いた。
(あいつか)
__蓬 よもぎ
ジゴロウは刀を抜いて地面に突き刺した。刀から衝撃波を放ち、その反動で屋上へと飛んだ。ジゴロウが着地したとき、その男はこちらを向いた。
「こんなに早く見つかるとは‥」
「お前が操っているのか」
ジゴロウは男に聞いた。刀を振り上げたとき、男はひぃぃぃと言って怖気づいていた。
「やめてくれ、何もしないから!」
ジゴロウはゆっくり男に近づいた。そのとき、ナイフでジゴロウに襲い掛かった。ジゴロウはそれをかわし距離をとった。
「確かに俺があいつらをおかしくした。だが操っているわけではない。俺の能力は負傷した人間の理性を無くす力だ!」
ブレン・ウォッシャー 二等戦士はそういった。
「そして、今からお前に傷をつけて殺してやるよ! じじい!」
「はー」
ジゴロウはため息をつき、攻撃した。
__桜 さくら
次の瞬間、ジゴロウを中心に斬撃が出てブレンの体は泣き別れになった。
「しゃべっている暇があるなら攻撃すればいいものを」
ジゴロウは刀を収めた。
「あれ? ヤノフはどこいった」
ジゴロウは建物を降りたときにヤノフが走ってきた。ヤノフは息を切らしながら言った。
「ジゴロウさん、おいていかないでくださいよ」
(やれやれ)
ジゴロウはまたもやため息をついた。そこへある男が歩いてきた。
「あれ? ジゴロウさん、なぜここに?」
「ミル」
ジゴロウはミルにだいたいの事情を話した。そして、ジゴロウはあることを思いついた。
「そうだミル、屋上から館が見えるか?」
「スナイパーライフルのスコープで見れば」
「頼む」
「まぁ任務のついでにやりますか」
ジゴロウたちは再び屋上に上った。 ヒロとエラはミヤの攻撃を警戒した。
(次はどうやって攻撃してくる)
ミヤは笑いながら話した。
__ウィンディア
炎の竜巻が現れ攻撃してきた。
「その技はもう見切っているわ!」
エラがボールを投げた。
__フィジス
エラの投げたボールがどんどん上へと上がり、ミヤに頭を狙って飛んできた。だがミヤは笑っていた。
「陽動よ」
__インフェルノアロー
エラはすぐ隣に炎の弓矢があるのに気付いた。
「なにも私のうしろだけに弓矢を出せるわけじゃないのよ」
エラはすぐさま回避行動をとったが、次の瞬間頭に炎の矢が突き刺さった。
「エラ‼」
ヒロが呼びかけたがエラは既に絶命していた。フブキは驚愕した。ヒロがその光景に気を取られたとき、ミヤがヒロを蹴った。ヒロは外へ逃げた。ミヤが外へ出てきてヒロのもとへ歩いてきた。そのとき、ファイとイアンは理性を取り戻した。フブキから事情を聞いてすぐに外で出ようとしていた。ヒロは刀を構えた。
__ストロボ
__ファイヤー
ヒロの斬撃を炎で受け止め、そのままヒロの刀をつかんで遠くに放り投げた。
「これで終わりよ、死になさい!」
ヒロが目をつむった瞬間、一発の銃声が響いた。ヒロが恐る恐る目を開けると、ミヤの首から勢いよく血が噴き出ていた。おそらく銃弾がミヤの首をかすったのだろう。
「あ…ああ‥‥」
ミヤはふらふら歩いた。するともう一発銃弾が飛んできて今度はミヤの心臓に当たった。ミヤは倒れた。
ヒロは倒れたミヤを茫然と見ていた。
ミルはスナイパーライフルを片付けながらジゴロウに言った。ヤノフはただただあっけにとられていた。
「ヒロ君が女性に襲われていたので女性を撃ちました。弾は貫通しているはずなので二発とも回収をお願いします」
「分かった」
「それでは」
ミルは建物のドアを開けて下へ降りて行った。
次回は12月29日21時に公開です。




