「大喰らいの悪王」その1
「お、おい!届け人一人で突っ込むな!?」
私はその敵を知ってる、私は剣と腰付いている鎌を変形させて大鎌に切り替えて突っ込む。
攻撃が来る度にギリギリ引きつけて回避する。
隙が出来たら一気に叩き込む。
決死の攻防は私に分配が上がる。こっちには仲間がいる、それだけで勝率は変動する。
「彼女、手慣れてるな」
光速でやってきたお兄さんとシイナちゃんとヤエ君は少し酔っている。
「はい、兄上・・・彼女に任せますか?」
油断して腹を切り裂かれた。
「いや、助けるぞ」
背後から聴こえるお兄さんの作戦は集中してる私には聴こえない。
「ぐっ!?」
だが腹の痛みに攻撃が緩み吹き飛ばされる。
「届け人!」
ユイちゃんのお陰で打撲だけで済んだ。
「っ!!皆避けて!!」
巨大な顎を持つモンスターは建造物を喰らい、口から鋭く尖った槍のような物を吐き出す。
殆どの人は回避に成功したがユイちゃんとヤエ君は回避が間に合わなかった。
「ユイちゃん!ヤエ君!!」
私は振り返り大声を掛ける、ユイちゃんは肩に刺さり、ヤエ君は腹部を貫かれていた。
「っ・・・やったなぁ!!!」
私は頭に血を上らせてモンスターを力の限り振りかざす、だが力を振り切り避けられた。
「きゃあぁ!!」
回避することなんか考えて無くて突進をモロに受けて壁に激突する。
「ぐっ・・・ぐぅぅぅぅ!!!」
私はそれでも立ち上がり血を吐いてもまた距離を詰めて強襲しようとしたその時。
「届け人!!」
ユイちゃんの声に頭が真っ白になり運良く回避できた。
「後ろがガラ空きだ!!」
「行こう兄上!」
「「合体魔法デュアルバースト!!」」
私が止まってる間、双王子の一撃と足並みを揃えた連携攻撃によりモンスターは瀕死にまで攻撃を与えてくれた。
「届け人、僕が隙を作る、後はお願い」
ユイちゃんの声に正気を取り戻した私は改めて頷き、二人の分を込めて戦闘を再開する。
カイト君は立ち回りを私に合わせてくれたお陰で巨悪な顎を封じ込めたタイミングで私の大鎌に血を塗り、硬化させる。
「首刈り!!」
大きく踏み込み、モンスターの首ごと一気に切断した。
ユイちゃんが声を掛けてくれなかったら、もしかしたら死んでたかもしれない。
戦闘が終わり二人の元を向かうと既にユイちゃんが治療を終えてヤエ君も命に別状は無かったことに私はほっとした。




