「ピンク髪の異端者」その2
一ヶ月後、近くの村までとは言われたけどそれは馬車で移動していたらの話で実際歩くとやはり一ヶ月は掛かってしまう。
道中は殆ど舗装されてないから歩きにくいし、国から離れると敵だらけで野宿するのも大変。
食料だって毎日肉系だとバランス悪いし頑張って食材探しで一日終わるし皆に迷惑ばっか掛けて申し訳ない。
「皆・・・もう少しで村に着くよ!」
三人共疲れの影響で元気が無い、ピンク髪の女の子、今は【ユイ】と名付けてる。
「う、うん・・・後少しだね」
まさか近くの村に行くだけでこんなに労力を削られるなんて・・・前はもうちょっと緑豊かだったのにな。
士気が下がる現状では戦い行くのも億劫だ。
☆★ 徒花村
知らないお花が沢山咲き誇る村に到着した。
この村は知らない、けど比較的安全そうだ。
人に声を掛けると愛想良くて少しの間ここに過ごさせてもらえることになった。
皆が馬車から降りると光の粉になって空に舞った。
もしまた出会えたら美味しいお菓子持ってお礼出来たらいいな。
宿も比較的綺麗、知らない花が咲いてて可愛いかも。
四十くらいのおばさんがそれぞれ部屋を割り当てる中、どうやら一部屋足りないみたい。
「あ、私は大丈夫です♪」
私は先立って野宿を選ぶとユイちゃんは私の腕を掴んで二人で使うと私に取りつく島もない程の押し切りで連れてこられた。
「ちょ、ユイちゃん?」
今朝からだけどユイちゃんの機嫌が悪い、やはり服の1枚くらい持ってくれば良かったのかな。
即興で作ったワンピース、約束はしたから欲しい物買ってあげようと思ったのに。
腕を引っ張られベッドに座らされる。
彼女の不満はなんだろう、そう思ってると不安にもムッとした顔で睨まれる。
「届け人」
いつ怒られてしまったのか皆目見当がつかない、痺れを切らしたのか至近距離にまで顔を近づけてきた。
「な、なに?」
恐る恐る聞いてみるとユイちゃんは冷たい一言。
「脱いで」
・・・・・・?
「ユイちゃんも欲求不満?」
凄いデリカシーが無い発言をしてしまい更に怒る。
「横たわって、下着だけね」
見えない恐怖により怖くて言われた通り下着だけになって横たわる。
緊張する私にユイちゃんは大きく溜息を吐きながらを触診する。
「いやん♡ユイちゃんのえっち♪」
軽い冗談を言ったつもりがユイちゃんは絶対零度の睥睨を送り返してきた。
あ、失敗した。
「届け人、あんまり怒らせないで・・・叩くよ?」
多分、本気でキレてる。日は浅いけどこんなに怒るユイちゃんは初めてだ。
私は無言で触診を受けることになった。




