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第9001列車(番外編) 新幹線の信号ってどこにあるの?


はい、みなさんこんにちは。『我が弾丸特急』主人公の神代皐月です。今回はみなさんに、新幹線の信号機について手記にてお教えしようと思います。

突然ですがここで一問。新幹線の信号機はどこについているでしょうか?

線路の上?

線路の脇?

運転士の瞳の中?


…実はどれも不正解なのです!

え?普通は線路の脇にぶっ刺さってる柱にくっついてるじゃないかって?


―そうなんです。それが普通なんです。

みなさん今度は普通に通勤や通学、はたまたはお出かけの際に乗っている電車を思い出してください。多い浮かべるのでも大丈夫ですよ。

よく駅に着いた時とか、あるいは走っている時でも、時折黒くちょっと縦に細長い変なのが有りますよね?

それが「普通の信号機」です。


駅だったら屋根についているケースもありますね。

特に昔電車が好きだった率の高い男性諸君なら分かるんじゃないでしょうか…?

上から青・黄・赤色に光るあれです。

運転士はあれを見ると「場内進行!」とか「第一閉塞進行!」とか先頭車に居るとよく聞きますよね。

…え?聞かないって?



じゃあここからは少し掘り下げてお話をしましょう。

今現在、鉄道の保安システムには、大きく分けて2つに分かれています。


①ATS(列車自動停止装置)

②ATC(列車自動制御装置)

の2つです。



①のATSと言うのは名前の通りで、線路上にある地上子とよばれる、いわば列車に対する衛星アンテナみたいなものが存在します。

無論、車両側にも「受け取るアンテナ」が必要です。それを車上子と呼びます。

それにプラスして線路に流れている、人体に影響のない程度の電流を流し、一定の間隔で周波(電気を流したり止めたり)を区切るとその周波に合わせてブレーキOR停止…っていう構造なんですけど…

ごめんなさい、伝わりにくいですね…

これらが線路わきにある信号機と連動しています。


基本的にATSは、列車を止めるだけに存在するようなものの為、「制限(黄色)信号・赤信号の手前で自動ブレーキをかける」のではなく、「制限(黄色)信号・赤信号を過ぎたら自動ブレーキをかける」というまぁまぁ簡易的な設定になっています。

それじゃあ乗り心地も悪いし、高速運転時はブレーキが遅れる…なんてはらはら経験も。



②のATCは、これが今回の本題です。

ATCは、①のATSを改良し、大幅に進化させたものです。しかしながら、ATSとはシステムも構造も異なります。

安全規範には「先行列車との間隔と進路の条件に応じて、『車内運転台など』に許容運転速度などを表示させて列車の速度を自動作用により低下させる機能を持った装置…」とまぁ、だいたいこんな感じに定められています。

研修期間とかが短かったからちょっと違うかも。えへへ。


簡単に言いますと、作話でご紹介の通り車の速度計に速度標識を感知したり、カーナビとかで先行車の位置とかを確認して、必要に応じて滑らかにブレーキをかける…みたいな感じ。


ATCは、私の運転する東海道新幹線で生まれました。

200㌔以上で走るような新幹線から線路わきの信号機の色を確認するのって、相当大変です(やったことないけど)。

しかもブレーキ掛けても信号と信号の感覚(閉塞)区間を広げないと、ブレーキがかかっても間に合わず衝突…なんてことも。こわいですね~。


じゃあどうするの?


結論は簡単、運転席に信号を取り付けてしまえばいい。

信号はだいたい「30・70・120・170・220・230・255・270・275・285・300…」って制限表示がなってます。

これが速度計本体に表示されます。

いわば「車内に線路脇の信号機全部を植え替えた」ってところでしょうか?

勿論、私のX-RAYも搭載しています。


ちなみに、信号機本体はATSと同じく「地上子・車上子」にあります。

新幹線が駅に近づくときとか、乗ったことのある方は分かると思いますが、あの滑らかなブレーキはすべてATCによるブレーキなのです(場合による)。

ATSと違う点は「ブレーキが何段階にも設定されている」事。


ATSは「速度制限・赤信号を過ぎてから一気にブレーキをかける」と言いましたね。

ATCの場合だと、「赤信号の前に徐々に速度を制限していって、最終的には『赤信号のちょっと前で止まる』といった感じです。

また、当然ながら信号機は「車内にある」ので、線路わきに信号機類は一切ありません。

新幹線の速度制限は一定に制限されていますが、普通の在来線や私鉄などでは5km/h単位で速度を制限できるような優れモノもあります。



…といったところでしょうかね。ちょっとしゃべり過ぎちゃいました。

NR(現実で言う所のJR)山手線でも、じつはATCが導入されているんですよ。

東京を走る地下鉄も、9割方がATCによって運行が管理されています。


新幹線以外にもATCが導入されるようになった今、あなたも電車に乗るとき身近にある''ATC''を体験してみては?







NR東海 東京第一運転所  神代皐月

NR東海 東京大井総合車輌所 N700系X0編成''X-RAY''

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