内臓飾り
アン:髪を束ねる飾りを作ってみた。細長い布を細長く半分に折って、端を真っ直ぐ縫って、ひっくり返して、織ゴムで筒の真ん中を通して括っただけだけど。
ユナ:自分で作ったんだ。見てみたい。
アン:はい、これ。
ユナ:あ、小腸バンドね。確かに、そんな作り方しそうね。
ジン:大腸束だ。そんな作り方するんだ。既製品しか見たことがなかったけど、けっこう簡単に作れそうね。
アン:気に入った柄の布があったら、作ってみると良いと思う。ところで、何で腸なの?
ユナ:うーん、腸に似てるからじゃないかな。普段、細かく切った後の腸しか見ないから、あんまり深く考えたこと無かったけど、たぶん腸に似てると思う。
ジン:そうね、腸に似てるんじゃないかなぁ。国によって小腸だったり大腸だったりして少し差はあるけど、要するにしわくちゃの筒じゃない。髪に飾る物の名前として腸というのは、美味しそうというか何というか。
アン:美味しそう?あ、そうか、焼き肉の発想なんだ。急にピンときた。
ユナ:焼くかどうかはさておき、食肉という前提ではあると思うよ。髪飾りみたいにけっこう長くつながった状態の腸の肉を見かける機会は、そこまで多くはないかもしれないけど。
アン:なるほどー、そういうものなのね。腸っていうと、いち国だと、まずは人体とかヨーグルトとかが思い浮かべられるんじゃないかな。だから、髪飾りのことを腸何とかとは呼ばない。
ジン:腸と聞いて、食肉の状態として美味しそうだと肯定的にイメージされる国ならではの発想かな。その髪飾りの種類は、ゴムを使うから比較的新しいものだと思うけど、いち国は、昔は長い間、肉食禁止だったみたいだから、体の部位の単語を聞いた時に、まず人体を想像してしまう文化なのかもね。
ユナ:肉食文化が発展していると、医療関係者でもない限り、まずは食肉を思い浮かべるかもね。腸って、美味しそうでパワフルでツヤツヤしそうなイメージがあるよ。
アン:そうなのね。そんなに遠くない国同士なのに、かなり発想が違うものなのね。
ジン:よん国も肉食禁止だった時期は大昔にあったんじゃない?でも、騎馬国家の影響を受けて肉食になったんじゃないかと思う。
ユナ:さん国は、肉食禁止の宗教にそこまで影響されなかったのかな?あんまり特定の宗教が強い国であったことは無いようなイメージがあるけど。
ジン:確かに、肉食禁止の宗教が強かった時期があるとは言えなさそうね。地方では、いろんな文化と小史があるけど、さん国全体として見たら、そんなもんだと思うよ。




