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いち国の女子大生達と女子留学生達の対話集  作者: 星埜梓


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講義の録音録画禁止

ホウ:大学では、講義の録音や録画は禁止されているよね。


アン:そうね。何でもネットに上げてしまう人がどこにでもいるから、学則で禁止するしかないよね。


ホウ:担当の先生以外が勝手にネットに上げてしまうと、学問の自由を脅かすことになるのよ。


アン:何かの授業で聞いたことのあるワードだけど、詳しくは覚えてないや。


ホウ:大学の先生には、教える自由があるのだけど、勝手にネットに上げられてしまうと、講義内容によっては、炎上したり、政府に都合が悪いから弾圧されたりするリスクがあるじゃない。


アン:弾圧か。何か戦前みたいだね。元首は機関だと述べた教授が袋叩きに遭ったとかいう事件があったような気がする。実際に暴力を受けたという意味では無くて、国会で批判されたってことみたいだけど。


ホウ:その事件の場合は、単なる授業じゃなくて本になってた学説だから、微妙に論点が違うかも。でも、学説が権力者に叩かれる危険性という意味では似ているかもね。


アン:それで、大学の中での研究発表の自由を守るためにネット禁止というか録音録画は禁止ってことなの?


ホウ:ネット禁止と録音録画禁止も、微妙に守備範囲が違うと思うよ。


アン:そうなの?学生が自分で復習するためとか、ノートを取る補助として録音しておいて後で消すってのもダメなの?


ホウ:学則、アップ禁止じゃなくて録音録画禁止ってあるでしょう?


アン:確かに。でも、バレなきゃ問題にはならないんじゃない?


ホウ:先生が、政府に都合の悪いことを言った時に、捜査機関が、その責任を法的に問う手段として学生の持ってる録音録画を捜索差し押さえし始めたら、面倒なことになるでしょう?


アン:そんなことって、あるのかな。無いとは言いきれないから微妙だけど。


ホウ:昔、海外から来たゲスト講師と講義時間内に話した内容が刑事事件で議論された事例があるみたいよ。アンさんとは別の学科の事件みたいだけど。


アン:大学は、研究者を守るために法廷で闘わないとダメね。


ホウ:それが、担当の教員が、役人が時間派遣されている講師だったから、事態がややこしかったみたい。大学のメンバーとは言いきれないし、役人としての知見を伝えるのが講義のメインだった側面もあるから。


アン:じゃあ、時間派遣されている講師は、学問の自由に守られないの?


ホウ:時間派遣されている講師には、役人の他に、企業から派遣されている人もいるから、更にややこしいよね。企業から派遣されている場合は、特任教授とかで、教授の地位を付与していたりもするみたいだから、その場合は争うことなく大学の研究メンバーとして保護されるのかもしれないけど。


アン:まぁ、うちの大学みたいに、中央官庁から講師が来るところばかりじゃないだろうから、局地的な議論かもしれないけど、トラブルが起きたときには問題に発展しうるのね。


ホウ:学則に、損害賠償請求するって書いてあるよね。


アン:発言が録音録画されていたせいで有罪立証されてしまったら、どう損害賠償請求するんだろう?


ホウ:うーん、難しいこと聞くね。学問の自由で保護されているから有罪立証には使えないってことに、はたしてなるのかな?どうなのかな?


アン:もしネットにアップされてしまったら、もう大学の講義限りの話ではなくてオープンになってしまうから、そこから証拠として使われてしまうおそれはあるよね。


ホウ:使えるのかな?どうかな?私、刑事法専攻じゃないからハッキリとは分からない。


アン:録音録画してしまった媒体が、大学寮に住んでいる人に保管されている場合と、一般の物件に住んでいる人に保管されている場合とで、差し押さえの可否に違いはあるのかな?


ホウ:そもそも、大学で講義した内容を対象とする事件で、捜索差し押さえの対象になり得るのか、という問題もあるけど、確かに、大学が管理している建物だとハードルが上がりそうにも見えるね。どうなんだろう?私もちょっとよく分からない。


アン:なんにせよ、録音録画に頼らなくても良いように、授業は集中して聞くのが一番ってことかな。


ホウ:ほんとそれ!

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