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いち国の女子大生達と女子留学生達の対話集  作者: 星埜梓


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はちみつ

アン:ハチミツ用の蜂が不足しているってニュースを見たよ。


ユナ:そうね、蜜蜂はここ十数年かそれ位、原因不明の行方不明で数が減っているらしいね。いち国というより、に国とか、あちこちで生じている現象みたい。


アン:それで、ハチミツが減った分を、何か糖分で補ったものを純粋蜂蜜と偽って販売している業者があるようだ、ってニュースになってた。


ユナ:そうね、純粋蜂蜜だとある程度の値段がするはずなんだけど、スーパーで見る感じだと、価格が半分とかの格安のものはあるね。養蜂は専攻分野じゃないからハッキリしたことは言えないけど、感覚的に、少し違和感がある値段かもしれない。


アン:混ぜ物をしたハチミツを純粋蜂蜜と偽るのは詐欺じゃない?


ユナ:そうね、純粋蜂蜜というジャンルのブランドを毀損する行為ね。純粋蜂蜜を扱う業者の輪に入っていない輸入業者が、勝手に純粋蜂蜜と称して混ぜ物入りのハチミツを売っているということになるのかな。


アン:国が定義を決めて、農産物の保護をすれば良いのに。


ユナ:確かに。牛乳のように供給量が多ければ、いろいろと定義して規格を統制するのだろうけど、どうなっているのだろうね。蜂蜜の業界団体に入っている業者は、団体で決めた定義に従っているみたいだけど。ただ、団体外の業者の取り扱い品も、混ぜものがないか鑑定をしていて、関税とか景品表示法とかでは問題になっているみたい。


アン:そもそもハチミツって、どんな種類があるのだろう?


ユナ:私もあまり詳しくはないけど、たしか、絞り方というか集め方というか、そういうのに違いがあるみたいね。蜂蜜の巣の白い六角形の板状のものが付いた蜂蜜とか、巣を遠心分離機にかけて蜂蜜を集めるとか、巣を布で絞って蜂蜜を集めるとか、だったと思う。


アン:どれが美味しそうなんだろう?


ユナ:美味しさはひとそれぞれだから何ともいえないけど、巣ごと食べるものはそれなりに高めのお値段みたいね。


アン:そうなんだ。こんど高級スーパーで見てみようかな。


ユナ:巣ごとの蜂蜜はもちろんだけど、純粋蜂蜜を売っているスーパー自体も、そう多くはないかも?大きなボトル入りのハチミツなら、わりとどこのスーパーでも売っているみたいだけど。


アン:そうなんだ。ハチミツって、あんまり探したことが無いからよく分からないよ。調味料のところにあるのかな?


ユナ:嗜好品のところかも。コーヒーとか紅茶とか売ってる区画。


アン:そうなんだ。確かに、紅茶にハチミツ入れる人いそうね。


ユナ:そういう連想かどうかは分からないけど。単に、保管方法と賞味期限が似たもの同士だったりして。


アン:うーん、なるほど。じゃあ、必ずしも砂糖と同じ扱いとは限らないのね。


ユナ:私が覚えている店の場合だと、砂糖や黒砂糖は調味料の扱いで、ハチミツやメープルシロップはコーヒーや茶葉類と同じで嗜好品の扱いだったと思う。


アン:甘い味付けの素という意味では同じなのに、分かれて陳列されているのね。ややこしい。


ユナ:黒砂糖はそんなに使われない気がするから、メープルシロップと同じようなものにも思えるけど、固体と液体の差なのかな。


アン:その近くに置かれているコーヒーって、粉か豆かインスタントでしょう?やっぱり、液体だからって訳では無い気がする。


ユナ:そうね、不思議な分類よね。でも、それでも探す人が見つけられるなら、特に問題はないのかもね。

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