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いち国の女子大生達と女子留学生達の対話集  作者: 星埜梓


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飲酒の市場が

ユナ:さん国で、公務員が公式行事や会合で飲酒することが禁止されたらしいよ。 


アン:そうなんだ。あれ?ユナさんってよん国の出身だよね。さん国のニュースをチェックしているの?


ユナ:いや、今回は、に国のニュースを見ていて、たまたま見つけたよ。


アン:そうなんだ。ユナさん的に、何かピンとくるニュースだったの?


ユナ:会議みたいな感じの飲酒シーンが減ると、ワインが売れなくなるみたいなの。それで、さん国は人口が多いから、公務員に対して禁止令が出ただけでも、かなり影響があるみたい。


アン:そうなの?どうしてワインが売れなくなるのか、私には少し分かりにくい。お米でできたお酒とかじゃないの?


ユナ:公式行事だと、アルコールはワインが出ることが多いみたいなの。外交上の儀礼的な会食みたいなのが、国内の役人相手にも繰り広げられると考えたら分かりやすくなるかも。


アン:あー、そういうことなのね。それなら確かにワインが選ばれることも多いかも。


ユナ:だから、それまでさん国に酒類を輸出していた国のうち、ワインを主要取引品目としていた国が、みんな大幅な取引減になって困っているみたい。


アン:そうなんだ。それって、に国寄りのところが多そうというか、さん国との交流で課題を抱えているところが多そうね。


ユナ:そうね。実際、そんな感じみたい。それを考慮して禁止令を出したわけではないとしても、効果はてきめんに現れているみたい。


アン:もしかして、これからワインが安くなるとか?


ユナ:ブドウを畑から収穫しないことで生産調整しているみたい。


アン:そうなんだ。なんか、もったいないね。


ユナ:そうね。こういう、国の規制によって農業が国際的に大きな影響を受けるというのは、注視すべき事例だと思う。


アン:さん国や南の人口大国なんかは、突出して人口が多いから、何か規制をしたときに国際的な影響が出やすいのかもね。


ユナ:消費量がすごく多いからね。輸入していた場合に、いきなり市場が大きく変わると、輸出していた側への影響が大きい。


アン:だからといって、規制しないように外国が圧力をかけたり対抗して輸入規制したりするのは、かなり上手くやらないと内政干渉だと言われてしまいそうだしね。


ユナ:そうね。今回のように、少なくとも表向き、輸入規制ではない形で規制している場合、文句を言う前提が難しい。倹約政策ってことだし。


アン:たまたま、結果的に影響を受けているだけだもんね。それに、お金がないからだったら、文句もつけにくい。


ユナ:これで、さん国内でワインを作るようになってから、自国産の消費を推奨したりしたら、完全にさん国市場が塗り替えられるね。


アン:そういえば、そういう展開もありうるのね。人口規模が大きいうちは、てきめんに効果がありそう。


ユナ:確かに、さん国の消費人口が多いのは今のうちだけだから、急激な少子化で長期的には情勢が変わってくるかもね。それでも、相対的に人口が多い状態は変わらないだろうから、一定の影響力は持ちそうな気がする。


アン:ユナさんは将来、さん国相手のビジネスをしたいの?


ユナ:うーん、自国産の作物が増えて欲しいとは思うけど、私自身はどちらかと言えば研究指向で、品種改良がしたい感じかな。


アン:なるほど。それで、に国のニュースにも目を通しているのね。


ユナ:ニュースは、面白そうだから読んでいるものと、役に立ちそうだから読んでいるものとがあるよ。よん国は人口が少ないから、外国に目を向けないと、どうしても市場が限られてしまうからなのか、よん国のニュースサイトでも、外国について熱心に伝えるものがあるよ。

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