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ただのモブが推しカプを見守るだけの話  作者: 南江 行瀬


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2/22

1 居眠り


 俺の席は一番後ろ。そして白山と黒崎は隣同士で、俺の斜め前の席だ。つまりどういう事か分かるか?


「(観察にはうってつけの席だ!!)」


 斜め前だから見やすいし、自然と視界に入るからめっちゃいいポジ。

 授業中とか、たまにこっそり話してたりするし、どっちかが寝てたらペンでつついて起こそうとしたり、お互いにちょっかい出して先生に怒られたりして……。


「(もう一生席替えしなくていい……)」


 授業を聞かないといけないのは分かってる。でも目の前に推しカプがいたら集中出来るわけないだろ。

 今だって寝ている黒崎を白山が起こそうとしてるところだ。何か小声で話しかけてるみたいだけど、この距離だと聞こえない。一体何を話しているんだ??


「(あ、黒崎起き……)」


 ガバッと勢いよく起きた黒崎。それを見て白山はケタケタ笑ってる。


「(…………何した!?)」


 何をしたらあのクールな黒崎が飛び起きる!?白山もなんか楽しそうだし、ほんとに何した!?


「そこ、騒がしいぞ」

「すんませーん」

「さーせん」


 先生に注意された二人。先生が背を向けると、二人とも顔を合わせて楽しそうに笑ってる。


「(ッスー…………尊い……)」


 あとでちゃんと見守りノートにまとめないと……。白山が何したか気になるけど、それを聞けるほどの度胸は俺にはない。

 だからそこは俺の妄想で埋める!!


「(んへへ……やっば、ニヤける……)」


 自分の妄想に興奮して思わず口角が釣り上がりそうになる。口元を抑えて考えるふりで誤魔化そう。



【今日の白×黒】

・黒崎が居眠り

・白山が起こすと黒崎が飛び起きる

 ↑何した!?

・先生に注意されても楽しそう




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