1 居眠り
俺の席は一番後ろ。そして白山と黒崎は隣同士で、俺の斜め前の席だ。つまりどういう事か分かるか?
「(観察にはうってつけの席だ!!)」
斜め前だから見やすいし、自然と視界に入るからめっちゃいいポジ。
授業中とか、たまにこっそり話してたりするし、どっちかが寝てたらペンでつついて起こそうとしたり、お互いにちょっかい出して先生に怒られたりして……。
「(もう一生席替えしなくていい……)」
授業を聞かないといけないのは分かってる。でも目の前に推しカプがいたら集中出来るわけないだろ。
今だって寝ている黒崎を白山が起こそうとしてるところだ。何か小声で話しかけてるみたいだけど、この距離だと聞こえない。一体何を話しているんだ??
「(あ、黒崎起き……)」
ガバッと勢いよく起きた黒崎。それを見て白山はケタケタ笑ってる。
「(…………何した!?)」
何をしたらあのクールな黒崎が飛び起きる!?白山もなんか楽しそうだし、ほんとに何した!?
「そこ、騒がしいぞ」
「すんませーん」
「さーせん」
先生に注意された二人。先生が背を向けると、二人とも顔を合わせて楽しそうに笑ってる。
「(ッスー…………尊い……)」
あとでちゃんと見守りノートにまとめないと……。白山が何したか気になるけど、それを聞けるほどの度胸は俺にはない。
だからそこは俺の妄想で埋める!!
「(んへへ……やっば、ニヤける……)」
自分の妄想に興奮して思わず口角が釣り上がりそうになる。口元を抑えて考えるふりで誤魔化そう。
【今日の白×黒】
・黒崎が居眠り
・白山が起こすと黒崎が飛び起きる
↑何した!?
・先生に注意されても楽しそう




