9 美術
ペアになってお互いの顔を描くという授業中。
俺は白黒の近くの席を陣取った。ここからだと横目で黒崎が描いた白山が見れる。
「かっこよく描いてよ?」
「さあな」
相変わらず黒崎はクールだなぁ〜。白山の絵が見られないのは残念だけど、こればっかりは仕方がない。
「(ほぉ〜、黒崎絵上手いな……)」
写真みたいとまではいかないけど、特徴を捉えてて上手い……。こうなると白山の画力も気になるけど……。
「ん〜……」
「なに悩んでんの?」
「いや、なんか上手く描けなくて……和樹ってこんな顔じゃないんだけどな……」
「お前の画力になんて期待してないから安心しろ」
「ひっど!!」
おおぉ……、これはこの後の見せ合いが楽しみだ。白山って運動も勉強もできるタイプだし、絵も上手いと思ってたんだけど、違うのか。
「……前にお前が描いた犬、とうてい動物とは言えない出来だったぞ」
「そこまで言わなくてよくない!?」
「紛れもない事実だ」
え、そこまで言う程……?動物とは言えない出来ってどんななんだ??
ますます見せ合いが楽しみになってきた!!
「俺の絵見ても笑うなよ!」
「笑うに決まってんだろ。お前は下手なんだから」
「そこは嘘でも笑わないって言え!!」
その後の見せ合い、全員でみんなの絵を見て回ったんだけど……。白山の絵が……ちょっと、みんなコメントに困ってた。
【今日の白黒】
・お互いの絵描くのいい!!
・黒崎の描いた白山めっちゃ上手い
・白山の絵は……うん、ノーコメントで




