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ただのモブが推しカプを見守るだけの話  作者: 南江 行瀬


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10/22

9 美術


 ペアになってお互いの顔を描くという授業中。

俺は白黒の近くの席を陣取った。ここからだと横目で黒崎が描いた白山が見れる。


「かっこよく描いてよ?」

「さあな」


 相変わらず黒崎はクールだなぁ〜。白山の絵が見られないのは残念だけど、こればっかりは仕方がない。


「(ほぉ〜、黒崎絵上手いな……)」


 写真みたいとまではいかないけど、特徴を捉えてて上手い……。こうなると白山の画力も気になるけど……。


「ん〜……」

「なに悩んでんの?」

「いや、なんか上手く描けなくて……和樹ってこんな顔じゃないんだけどな……」

「お前の画力になんて期待してないから安心しろ」

「ひっど!!」


 おおぉ……、これはこの後の見せ合いが楽しみだ。白山って運動も勉強もできるタイプだし、絵も上手いと思ってたんだけど、違うのか。


「……前にお前が描いた犬、とうてい動物とは言えない出来だったぞ」

「そこまで言わなくてよくない!?」

「紛れもない事実だ」


 え、そこまで言う程……?動物とは言えない出来ってどんななんだ??

 ますます見せ合いが楽しみになってきた!!


「俺の絵見ても笑うなよ!」

「笑うに決まってんだろ。お前は下手なんだから」

「そこは嘘でも笑わないって言え!!」


 その後の見せ合い、全員でみんなの絵を見て回ったんだけど……。白山の絵が……ちょっと、みんなコメントに困ってた。



【今日の白黒】

・お互いの絵描くのいい!!

・黒崎の描いた白山めっちゃ上手い

・白山の絵は……うん、ノーコメントで

 


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