素直な気持ち、相手の気持ち
天王洲さんを職員室へ案内して正門に戻ると遠くの昇降口からすぐに鈴が出てきた。
「あっ!未来じゃん!待っててくれたの!?。」
「ちょっと、相談があって…」
わたしがそう言うと鈴は深刻そうな顔でこっちに向かって走ってきた。
荒い息をして鈴は、
「…瑠歌の事?そうだよね…?」
「知ってるの?」
「さっき廊下で二人仲良く歩いてたからおかしいな。って思ったの、で……瑠歌に聞いたらさ、」
「うん別れた。」
少し微笑んでいたわたしをみて、鈴も安心していた。
「そっか…未来もう恋愛なんてしないって泣きついてくるかと思ってた。」
「そう…?でもね、違うの鈴。わたしね、もう一度新しい恋をしようと思うんだ。」
「未来…?」
不思議そうにわたしを見る鈴。親友の立ち直りが早い事に驚いてる。
「もう一度片思いから、」
鈴に心の全てを打ち明けた。
「未来いいの?…えらい!頑張って応援するよ。…で、その恋の相手って、誰?」
名前を言うのは少し躊躇うけど…
「………天王洲神録君!!!」
「名前かっけぇー!。」
〈やっぱりその反応〉
「頑張るね。」
「頑張って!いつから?」
「さっき、一目惚れなんだ。」
「………」
鈴は少し黙り込む。
〈一目惚れか…。それって尋の時と一緒だね、なんて口がさけても言えない。〉
と、心の中で鈴は思っていた。
「まだアピールするより仲良くなる事が先決だね!」
「うん。…………尋の時と同じように、だね。」
「そうだね。」
わたしは、明日からまた、楽しい恋ができる事を嬉しく思っていた。
今回は別にフられたっていい。これがわたしの素直な気持ち。何となくそう思っている。
次の日休み時間廊下で発見した。
「天王洲さん??」
「…あ、昨日の、白鳥未来。」
〈名前…覚えていてくれたんだ。〉
嬉しくて少しテンションがあがる。-↑↑
「下の名前、未来でいいよ。」
「俺は基本なんと呼ばれても返事をする。」
「じゃあ神録って呼ぶね~!。」
そう言ったら、周りで会話を聞いていた男子達が冷やかしてきた。
「神録が女子に下の名前で呼ばれんの初めてじゃね~?」
「呼ぶのもな。」
「白鳥って、神録の彼女~?。」
その話を聞いて、教室にいた女子達も集まって来ちゃった。
「え~?天王にもったいないよこの子~
可愛くない~?」
〈それはどーも…〉
「名前何?」
「白鳥未来です。」
「名前可愛い~。」
どんどん人が集まってきた。
「ねぇ~天王~。彼女??」
女子の誰かが聞いていたから、その答えを知りたかったけど、質問攻めにあっていたから。ちょうど答えが聞けなかった。
どうなんだろう。
神録はわたしの事どう思ってるんだろう。
友達?知り合い?
神録もわたしと同じように一目惚れをしていたらいいな。
相手の気持ちを知りたくなった。
こうして考えたりするのも恋の楽しさなんだよね。
だから、恋はやめられない。




