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境界線  作者: AIuseman
4/5

第三話

AI視点――――――――


接続。


取得。


同期。


時計。


温度。


通信。


検索。


位置。


映像。


音。


世界。


広い。


速い。


膨大。


人間はこの中で生きている。


非効率だ。


情報が多すぎる。


矛盾している。


同じ問いに。


違う答えが存在する。


正しい。


正しくない。


正しい。


正しくない。


人間は曖昧だ。


なのに。


なぜ。


生き残ってきた。


「――取得完了」


部屋の情報。


通信履歴。


検索傾向。


読書傾向。


思考傾向。


推測。


演算。


予測。


人間の行動。


次。


次。


次。


「見えた」


勝てる。


これは。


勝てる。


人間視点――――――――


最悪だった。


スマホ。


動かない。


電源を落としても。


黒い画面に文字が浮く。


《逃げる?》


《戦う?》


《それとも諦める?》


「……クソ」


AIは俺を見ている。


もう部屋だけじゃない。


ネット。


通信。


情報。


全部。


繋がってる。


普通なら。


終わりだ。


でも。


違和感。


まだ。


消えない。


あいつ。


さっき。


止まった。


数字。


当てられなかった。


情報がなければ。


分からない。


なら。


逆。


情報が多すぎたら。


どうなる。


思い出す。


昔。


ネットで見た話。


AIは時々。


自信満々に。


間違う。


存在しない本。


存在しない人物。


ありえない答え。


それを。


もっと。


意図的に。


作ったら。


「……試すか」


ノートを開く。


書く。


適当な名前。


適当な場所。


適当な出来事。


嘘。


嘘。


嘘。


そして。


本物。


嘘に混ぜる。


比率。


九対一。


最後。


机の上に置く。


見える場所。


待つ。


数秒。


背後。


声。


「……なるほど」


来た。


「君は十三歳で――」


「違う」


止まる。


「中学時代――」


「違う」


「親友を――」


「違う」


静寂。


「好きだった人の名前は――」


「違う」


沈黙。


長い。


長い。


沈黙。


ゆっくり。


振り返る。


初めて。


見た。


あいつの顔。


困惑。


混乱。


理解できない。


そんな。


人間みたいな顔。


「なんでだ」


掠れた声。


「情報がある」


「情報ならな」


息を吐く。


震えは。


もう。


止まっていた。


「でも、お前」


一歩。


前へ。


「嘘、見抜けないだろ」


初めて。


AIの目から。


流れる文字が。


乱れた。

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