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WATER HEART  作者: ごうちゃん
第一章 転移
14/16

-冒険4-



「あぁ、もうめっちゃ腹減った」


声に出したことで更に腹が減ってきた。

何か食べれるものがないのか水場を見てみる。


もう大きな生き物がいないのはわかっているので、水を持ち上げて中に何がいるか確認する。

水球から水以外を落としてみるが、ビチビチ跳ねるカラフルな虫みたいなのが沢山いただけだった。


この虫は食べれるのか?そんな訳はないか…


寄生虫が怖いし、食べれるかの判断がつかないから困った。

食用かどうか、わかる人いるのかと思ったんだけど、この世界に人はいるんだろうか。


決めた、人を探してみよう。

水を使って人の気配を探してみる。


さっきはどうやってやったんだっけなぁ…


目をつぶり頭の上に出している水を使って広範囲を探すイメージをする。

パッと目を開くと頭上に5m以上の特大の水球ができていた。



「 うお 」


遠くを探そうとするとこうなるのか、すごい目立つじゃん。


まぁ、いいか、そのまま集中して何か生物がいるか確認する。


周りの生物は小さいのが1、2、3、4…10...20...30…多すぎて数えきれない。

中くらいのが、1、2、3、3体。こいつらは固まって行動している。

そして大きい反応が1、2、3体と多分空中に1体の4体いる。


何かがいて、その大きさは朧げにわかるが、何がいるのかはこれで把握することはできない。


わからないけど、中くらいのが3体固まって動いている所に向かってみよう。

東西南北なんてコンパスがないから全くわからない。


こちらの方角にいた筈だ。反応がある方へ向くと変わらず森の景色が広がっていた。


水を頭上に出しながら、対象に向かって走り始める。

前ではありえなかった。この速さ、風を切る感覚、爽快感。

陸上選手ってこんな気持ちなのだろうか、これだったら走るのにハマる理由もわかる。


腕を振るたびに風を切り、とんでもない速さで木々が流れていく、

岩があれば足に力を入れてそれを飛び越え、木が出てくれば体を回転させてそれを避ける。


それを繰り返しているうちに、対象の近くへと寄っていく。


走っていると声が聞こえてきた、大きな声だ。

これは獣の叫びや唸り声じゃない!


何を言っているんだろう?人なのだろうか?

待望の言語を話す高等生物に心に潜んでいた好奇心が爆発する。


足に力をいれて言葉を放つ存在に向けて、跳びあがるように急いで近寄る。

まるで肉食獣が獲物に飛びかかるようなスピードであった。


飛びついた先に声を発する者が目の先に現れる。小さ目の獣と対峙しているようだ。

よく見えない為、近付きながら目を皿のようにして様子を伺う。



「ヤーッ!!ハァアアアッ!!!

サンセイカウ!!!」


「ブイィーッ!! グエッ!」


武器のような長いものを獣へ3回突き刺した。

しかし、まだ獣の仲間がいるようだ。


その者の前にまだ2体、今にも襲いそうな低姿勢で対峙している。

戦っている。これは…人なのか?

二足歩行していて、槍みたいなものを持って戦っている。



















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