-冒険3-
しかし、この森かジャングルかわからないが、この場所は本当に広い気がする。
先ほどの死臭のする場所から離れていたのだが、あまり景色が変わったようには思えない。
少し歩くとちょろちょろと川のせせらぎが聞こえてきた。
もう何も怖いものがない為、堂々と歩いて水場へと移動する。
水場には何か、何か人間に近いものがいるかもしれない
水の流れる音の先へと近づいていくと泥水が集まっている岩場を発見した。
水の上に沢山の折れた木や枝が散乱しており、枯れ葉が水の上を覆いかぶさるように浮かんでいる。
水の底を見ることができないから近づくのは怖いな
頭の上に水を出し、周囲の情報を集める。
何をもって敵の情報を感じるのかわからないが水場の中に何かいる気配は感じた。
ワニや蛇などの水を飲みに来る動物を狙っている凶暴な生物でもいるのだろうか、
水場の底にいる生物を底にある石や木ごと水で固めて持ち上げる。
「グボァアァア」
持ち上げた水球の中に黒い生物が混ざりこんでいた。
目視での体長は1mちょいほどで大きめだ。
体の色は岩のようで顔はワニ、しかし、足がない。蛇と似ている。
様子を確認していると白い水飛沫をあげて水の中を動き回り、逃げようとした。
顔が水球の外に出かかる。
「ヤバい!うおおぉおおッ」
水の量を増やし、水の中を高速回転させる。回れ回れ!
底に滞留していた泥がかき混ぜられ、濁った色となった。
回れ!回れ!死ね!!!
更に勢いをつけて水を混ぜ続けると石、木といった固形物がかき混ぜられ
ワニのような生物がミキサーに入れられているかの様だった。
水球を混ぜ続けると水の色に緑が混ざり始める。
そのまま、高速で水をかき混ぜ続けると更に緑が増えていき、水温もどんどん上がっていく。
沈殿したものが混ぜられ均一の大きさに向かっていくのだろう。
そして、全てが混ざりあう。
「もう大丈夫か…?」
水の中も周りも、中くらい以上の生き物の気配がなくなった気がする。
水球をおろして地に流すと中にあったものも地に落ちた。
ワニの様な生物だったものの一部が砂利とともに散乱している。
これもグロいが必殺技としていいかもしれない。
水球の中に敵と岩や石、鉱石とか硬い物をいれて水を高速で回す。
水から抜け出せなければ、確実に死ぬだろう。
しかし、水使って生き物殺すなら水の中で窒息死させた方がいいのかもしれない。
こんなになっては肉も食べれない。
死体を前にこんなに食べ物の事を考えるなんて
かなり、お腹が減っている気がする。
限界は近くなっているのかもしれない。




