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エヴァン副団長と一緒に事件解決

「?!何だ?!」

走り出した副団長につづいて私も走り出す。


先に走り出したエヴァンに追いつき、並走するミカエラにエヴァンが驚く。

(!速いな、)

そうして、騒がしい店に辿り着き、


「騎士団だ!何事だ!」 

「エヴァン副団長様!あの男が、」

エヴァンに応えた男性が指さした方には、

「フーッ、フー、」と、何やら息が荒く様子のおかしい男が居た。

「あの男が、突然周りの奴に殴りかかってきたんだ、」

「俺も突然殴られて、護身用の剣が奪われたんだ、」

床に座り込む店主らしき中年男性が言う。

「酒を飲んでたのか?」

「いや、あの客には酒は出してなかった」

すると、男が「うおお!」と叫び、剣を振り回し始め、「きゃー!」「やめろ!」と、店内で人々が逃げ回る。


「ミカは市民を避難させろ!そこのお前、剣をおろせ!」

エヴァンが男の元に行き、剣を構える。

私は市民を避難させながら見ていると、

「ウァアアーーー!!!」

男が、剣を持つ手と反対側の手で、4人がけの丸テーブルを持ち上げ、エヴァンに投げ飛ばした。


(あんな細い腕で、テーブルを片手で軽々と投げた、、、?!)

細い体躯の男の見た目には見合わない力に、

エヴァンとミカエラは目を見張る。


テーブルがガシャン!と後ろのテーブルに置かれたビール瓶にぶつかり、噴き出したビールがエヴァンの顔にかかり、目を手で覆った隙に、男がエヴァンに斬りかかる。

しかし、エヴァンは剣で受け止め、男の剣を弾き、

男の背後に回り、剣の柄で男の後頭部を叩いた。

「がっ!」 っとうめいた男が、床に手を着く。

流石副団長、剣さばきが鮮やか。


団長がパワータイプなら、副団長はスピードタイプという感じだろうか。


「騎士団により、お前を拘束する。ミカ、こいつ縛って貰っていい?俺、顔洗いたい」

「わかりました、」

縄を取り出して男の両手を縛る。

あとは、目の前のキッチンで顔を洗うエヴァンが来たら、男を立たせて騎士団に連行するのみ、と思った瞬間、


ブチッ、と、縄が千切られた。

「は?」

男は「うおぉおお!!」と叫び椅子を掴んでミカエラに投げた。

「ミカ!!」

椅子を避けたミカエラにワイン瓶が投げつけられ、

頭からワインがかかる。

「チッ!」


男がミカエラに飛びかかってきたが、ミカは後ろに跳躍して背後の棚の上に飛び乗り、すんでのところで男を避けた。

ミカは棚からテーブルに飛び移り、顔を上げると、

エヴァンが男を後ろから羽交い締めにし、ギリギリと締め上げていた。

「うぐぅぅっ、」

ようやく気絶した男を、エヴァンが「腕と足をグルグル巻きにしよう、」と縛り、男を持ち上げた。


エヴァンと共に騎士団に男を連れ帰り、

牢にいれた。


「ごめんねぇ、まさか縄を引きちぎられるとは思わなかった。よく避けたねミカ」

「いいえ、何なんですかねアイツ、何かアイテムや魔法を使った訳でもなく、素手で縄を引きちぎってましたよね」

「おそらくね。あの男が目覚め次第、尋問するから、・・・それと、ミカ、君凄い身のこなしだったね。

さっき、縄を引きちぎった男が飛びかかってきた時、

ワイン顔にかかって身を後ろ向きに飛んで棚に上がって男を避けたじゃん。

その後すぐにテーブルに飛んでさ。

ミカって、騎士団に入る前は何か体鍛えてたの?」


(ヤバい!!)


ミカエラの頭の中には、以前、イシスに言われた言葉が蘇る。

(『いいかミカエラ、普通の騎士は、俺達みたいに軽々と飛んだり跳ねたり出来るやつは少ないんだ。だから、騎士団や一般人の前では、あまり常人離れした動きをするなよ』)


「あ〜いや、イシスと私は、昔から故郷の野山を駆け回ってたので、それで、体を動かすのは得意なんです。」

「そうなんだ、それであそこまで動けるなんて凄いね、これから君やイシスの成長が楽しみだ」


(ふぃ、危ない危ない)

あまり常人離れした動きをしないように気をつけなきゃ。


「そういえば、この間君とギルロイドの執務室で取っ組み合いしたあと、ギルロイドにめちゃくちゃ怒られちゃったよ。

アイツ、君のこと、『男に狙われる儚げな天使』か何かだと勘違いしてるよ、アハハハハ、

君めちゃくちゃ強いのにねぇ、」


(団長の中で、変な勘違いが進んでる・・・!!)

天使どころさ暗殺者なのだが。

天使ってアダ名を広めたマーティン先輩のせいだな。

確かに、自分の見た目は、金髪に薄い青色に、体格や肌の青白さから、儚げに見えるのかもしれないが、

儚いのは見た目だけだ。


(ただまあ・・・弱々しく見られて心配されてるなら、

むしろ、懐に入って弱味を探りやすいかもなぁ)


『弱々しい自分が、どうしたら団長みたいになれますか?!』みたいなセリフを言って、団長に近付こうかな。


我ながら良い作戦かも、と頷いていると、

ミカエラの肩に、エヴァンの手がポン、と置かれる。


「さて!ミカ、俺たちは風呂に入っちゃおう!

お互いビールやらワインやらかかってるしさ、」



(・・・・・・・・・・・・)


ギャーーーーーー!!


(マズイマズイマズイマズイマズイ!!)



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