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調査結果と、目立っていることに気付くミカエラ


ザガードが魔獣誘引香水を入手した経路は、

団長や副団長達が聞き出したあと、

騎士団で摘発に入ったのだと言う。


魔獣誘引香水は、魔獣を強制的に興奮状態に陥らせる危険なアイテムだ。


正式に依頼を受けた騎士団が、必要な場合にだけ使うアイテムであり、個人が簡単に手に入れられる代物じゃない。


「摘発した店は、ザガードに売ったことは認めたが、

どうも、店の奴らの仕業というだけでは無いらしい。」

「というと・・・?」

「ザガードは、商会の息子だから、家の人脈や繋がりで、違法に販売する輩が、それとなく商品を勧めてくることもあるらしい。それはまあ理解出来る。

だが、ザガードは魔獣誘引香水の存在を、野外訓練の直前まで知らなかったと言っていた」


なるほど。確かに、以前の荒れていた頃の、学ぶことを敬遠していたザガードは、そんなアイテムのことまでわざわざ覚えなさそうだ。


「どうやって入手したかは、

ある時、酒場でワル仲間と酒を飲んでたザガードに、違法な売人が近付いてきたと言っていた。

野外訓練の直前に勧めてきたらしい。

野外訓練の直前にとは、タイミングが良すぎないか?」


「・・・今回のザガードの件は、意図的に仕組まれた可能性がある・・・?」

「まだ可能性だがな。引き続き調査する。このことは、イシスやオーガスタスらにも共有する」


もし、意図的に仕組まれたなら、何故そのようなことをしたのか。黒幕の意図は何なのか。

誰が、何のために。



(・・・王弟を狙う私達の組織以外にも、

裏で動いている奴がいる?・・・イシスと話さなきゃ)



ーーーーーーーーーーーーーーーーー




昼食の時間。


「イシス様〜〜〜!」

「キャーーー!!」

食堂にて、

事務の令嬢達がイシスにキャーキャー言っている。


イシスが笑って手を振ると、令嬢達が色めく。

そんなイシスを、騎士達が睨んでいる。


「すっかりモテモテね〜イシス、」

「事務の子たちと話してたら、仲良くなってね、」


イシスは、情報収集も兼ねた人脈作りも兼ねて交流

し、いつの間にか令嬢達と仲良くなっていたようだ。

流石イシス。


「あんまり仲良くなると、事務の子たち泣いちゃうよ?」

イシスと私は、任務を達成し次第、騎士団から出ていく。

そしたら、イシスに熱をあげてる令嬢達は泣くことになる。


「深い仲にはならないさ。」

「罪な男ねぇ」

「人のこと言えねえぞミカ、お前めちゃくちゃ目立ってるの気付いてる?」


そう。

私は最近、騎士団の仲を歩くと、周りが騒がしくなる。

「マーティン先輩を助けた天使」とか、

「宿舎の裏で先輩に絡まれていて自信を無くしていたオーガスタスを、励まして感涙させた」とか、

「野外訓練で魔獣をぶっ飛ばして、ザガードを助けて、ザガードを改心させた大天使ミカ」

とか、

入団してからの出来事がかなり脚色されている。


噂に尾ヒレつきすぎだろう。


「ミカ、これを食え。これもやる」

ザガードが私の皿に、オカズをよそってくる。

「自分で食えってザガード」

「なら、食いたいものがあったら言ってくれ、俺は金ならある、好きなだけ食わせてやる」


そう言うザガードが、私に照れながら笑いかける。

イシスやマーティンは何か察したのか、驚いた顔で、

私とザガードを交互に見てくる。

オーガスタスは「仲良くなったんだなあ2人は。ミカ、俺もオカズやろうか?」など呑気に言う。


そんな私達の様子を見た周りの人達が、

「あのアッガスが、あんなに変わるなんて・・・あの新人のマグノリアってやつ、何者なんだ」「天使みたいな見た目で、魔獣をぶっ飛ばしたって聞いたぞ」「マーティンが、『ミカは僕の天使です』って褒めてたらしい」「オーガスタスが夜に中庭で半裸で剣の素振りをしながら、『ミカーー〜〜〜!!!お前は優し過ぎる!俺が強い男になり、お前が頼れる男になるからな!!』とか叫んでたとか」「イシスは女にモテるのに、ミカは男にモテてんのか」

色々言っている。


天使ってアダ名広めてんのマーティン先輩かい。

あとオーガスタス、お前は誤解を招く行動をするなと、後で言っておかねば。

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