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やっちまえマーティン先輩!!


その後、

魔獣を誘引する香水により、オーガスタス達を危険な目に遭わせたとして、

アッガスは2週間の謹慎処分になった。


謹慎処分中は、訓練や座学には皆と一緒には参加出来ず、個別で指導を受けたり、宿舎の部屋に居るか、副団長や団長の手伝いをするのだと言う。


それを知ったミカエラは、

アッガスの宿舎の部屋に押しかけ、

「一緒に勉強するぞ、アッガス」と言った。

アッガスは「はあ??」と遠慮したが、

ミカエラは「兄や父親見返したいんだろ?」と言い、

抵抗するアッガスを自習室に引っ張っていった。


そして、私達の中で一番博識なマーティン先輩が、

アッガスに勉強を教える日々が始まった。

アッガスは大分気まずそうだったが、

団長と副団長がマーティン先輩にめちゃくちゃ謝罪させたらしく、

それでマーティン先輩は、ある程度アッガスを許したらしい。


流石マーティン先輩、知らないことは無いんじゃないかってくらい、どんな質問にも答えてくれる。

「イシス、一目見たら覚えられるなんて、羨ましい能力だな、、」

オーガスタスが羨ましげにイシスを見る。

「色々工夫してみろよ、ほら、例えば・・・」

イシスが、効率的なやり方を私達に教えてくれる。

私も、オーガスタスとアッガスと一緒に、

マーティン先輩とイシスから教えられながら勉強をした。


一方、

オーガスタスが、「マーティン先輩ももっと鍛えた方が良い」と言い、

マーティン先輩を、定期的に皆で鍛えることになった。

座学は向かうところ敵無しなマーティン先輩も、体術はからっきしなため、私達にしごかれるマーティン先輩は筋肉痛になった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「やっちまえマーティン先輩!!」

「アッガス先輩ファイト〜」


マーティン先輩の鍛錬の成果を見るために、

マーティン先輩とアッガスの、一対一の稽古をしようという流れになった。

「ひえぇぇ」と怯えていたマーティン先輩だが、

アッガスの先制攻撃をガードしたりと、アッガスの攻撃に必死に食らいつく。

結局アッガスには敵わなかったが、

弱々しい拳をアッガスに一発いれた時には歓声が上がった。


「へえ、前はまともに反応すら出来なかったのに、

やるじゃねえか」

「そ、そう?よ、良かった・・・」 


アッガスの言葉に、成長したマーティン先輩に皆で喜んだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



そして、アッガス・・・ザガードにも、変化が訪れていた。


謹慎処分も終わり、通常の鍛錬と座学に戻ったザガードは、

それはもう必死に食らいついていたらしい。

ヒィヒィ言いながら勉強するザガードを、

マーティン先輩や私達が応援した。


そんな日々が続き1ヶ月は経とうという頃に、

ミカエラは、

最近、ザガードが自分をよく見てくることに気付いた。

皆んなで勉強する中で、ふとした時に視線を感じ、

見返すと、何だか照れ臭そうなザガードと目が合う。


(・・・何だろう、何かデジャヴ)

まるで以前のオーガスタスのようだ。



そんなある日、ミカエラはザガードに呼び出された。

「ザガード〜、な〜に〜、」

「・・・いや、その、ミカエラ、お前さ、つ、

付き合ってるやつとかいるか?」

「・・はい?いや、居ないけど」

「そ、そうか、・・・」

顔を赤くしながらモジモジするザガード。

何だ?恋愛相談か何かか?

「騎士団じゃ出会いも少ないしね〜、女子が居るのは事務くらいだし。何?恋愛相談?」

「い、いや、まあ、・・・」

「へえー!誰だれ?ザガードが良いなって思う人、」

「・・・・・・」


ザガードが、しばらくモジモジしたあと、

意を決したように顔を上げた。


「お、俺さ、恋愛対象は女だと思ってたんだが、

まさか、男もイケるとは、、知らなかった。

俺、こんなのは初めてでさ、」


(・・・ん??)



「・・・な、なあ、その、

ミカは、好きな男のタイプとかあるか?」



恥ずかしそうにこちらを見るザガード。






(・・・・・・・・・・・・・・・)




私かーーーーい!!!



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