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第三十五話

三日目から五日目まで観光を楽しもうと思った矢先、二日目の夜に社長から電話がかかってきた。

「、、なに?」

『あ、ゼレール!三日目空いてる?』

「いや、観光の予定は立てて無いけど、観光地だし。」

『ちょぉっと良いかな。あーしと一緒に来てくれないかなって。仕事の話だけど。あ、後カナグリも呼んどいて!じゃ、また明日の朝にね』


プーッ、プーッ


───切れた。

観光地だっていうのに、仕事か。

アカリさんと私に用事?

伝えた方が良いよね。

アカリさん今起きてるかな。

小声でアカリさんの耳元で話してみる。

「起きてますか?」

「わぁ?!・・・びっくりした。エリエちゃんか。起きてるよ。」

ここで話そうと思ったけど、ノアちゃんが寝ているため、起こさないように外に出ることにした。

二人で廊下に出る。

夜の静かな廊下には、何か得体のしれない寂しさを感じる。

「アカリさん、社長から呼び出しです。仕事らしいですよ。明日の朝、社長の部屋に集合です。」

「え、観光地なのに?」

「観光地なのにです。」

「分かったよぅ。うぅっ。」

「もう零時ですし、寝ましょうか。」

今夜アカリさん元気ない?

仕事のことやっぱ嫌だよね。

後で和菓子でも買ってあげようかな?


==================


「あ、アカリさん。おはようございます。」

「よ、エリエちゃん。カタラ達には言ってあるから、心配しないで。んで、呼び出した本人の社長さんはどこ?」

確かに。

部屋から出てくる気配がない。

まだ寝てるかな?

「待たせたね。」

お、社長来た、って正装じゃん。

今日仕事って、何しに行くんだ?

「今日何しに行くんだって顔してるね。今日は、カラフルの本部に行くよ。話し合いがしたいらしい。しかも、一番強いグループのリーダーを呼べってさ。カナグリは班長、ゼレールは副班長だからね。」

なるほど、でも何の話し合いだろう。

「ま、とりあえず行こっか。あと三十分でカラフルに指定された時間だし。」


==================


「そろそろ着くよ。ゼレール、カナグリ、準備はいい?」

「「はい。」」

カラフルから地図が渡されたらしく、社長はそれの通りに歩いて行っている。

それに私たちがついていく。

「ここかな?意外と近かったね。」

そこにあったのは、小さな事務所だった。

二階建ての小さなビルがちょこんと建っている。

窓はシャッターが閉められており、外からは見えなかった。

階段を上がり、二階のインターフォンを鳴らした。

「こんにちはー。カラフルの方、どなたかいますか?」

そこに出たのは、中学二年生ぐらいの男の子だった。

「すみません、出るのが遅くなってしまって。今はカラフルの全員いるんですが、ちょっと来るのが遅くなりそうです。どうぞ、中に入ってください。」

その子の言っていることはわからなかったが、どうやら入れと言うことらしい。

中に入ると、気を使ってくれたのか、お茶を出してくれた。

「あ、ありがとう。」

「いえいえ。お気遣いなく。」

あ、英語だ。

今の中学生は英語話せるんだ。

「ゼレール、日本語わかる?」

「いえ、全く。」

「じゃ、これを使う時が来たか!」

と社長が取り出したのは、何やら小型の機械。

スイッチを押すと、この部屋ぐらいのドームが作られた。

「これは、会話を外に聞こえさせないための機械。言語翻訳もしてくれるから、日本語が聞き取れるはずだよ。」

えまじか。

その機械どこで売ってるのか教えてほしいな。


ガチャッ


「待たせてごめんなさい。さて、今からお話しましょっか。」

一番先に入ってきたのは、紫の着物を着た女の人だった。

「俺腹減った。飯ない?」

あ、この前公園で会った。

・・誰?

「お客さんの前ですよ。やめなさい。」

あ、荻原ちゃんだ!!!

「こんにちは。あなた方が、ねぇ。」

あの緑のネクタイをした男の人は初めましてだ。

「今日仕事しなくていいなんて、最っ高じゃないの!」

こっちは、オレンジの服を着たの女の人だ。

「ねぇ、今からお話だって。」

「あれのこと?それともこれかしら?楽しみね!」

あの子達は、双子かな?

あ、あの地図の黄緑の二つの点はこの子達か!

続々と扉から中に入っていく。

全員が席に着いたときに、紫の女の人が、重たい口を開けた。

こんばんは。作者です。

カラフルの面々との会話ですね。

今回もよろしくお願いします!



キャラ紹介していきます。分からなくてもたぶん支障はないので、安心してください。能力については、今際の際(死ぬ間際)に稀に発現する何かだと思ってください。


中学生ぐらいの男児:黄瀬(きせ) 櫻(さくら)

能力:瞬間移動

紫の着物の女の人:日紫喜(にしき) 舞妓(まいこ)

能力:毒

公園で会った男子:赤代(しゃくしろ) 尚碼(しょうま)

能力:身体能力向上

公園で会った女子:荻原(おぎはら) 秋(あき)

能力:千里眼

緑のネクタイの男の人:翡翠(ひすい) 刄也(じんや)

能力:解析

オレンジのキャミソールの女の人:橙山(とおやま) 穂波(ほなみ)

能力:飛躍

双子の男児:川縁(かわべり) 優涵(ゆうかん)

能力:時間操作

双子の女児:川縁(かわべり) 游泳(ゆうえい)

能力:時間停止

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