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いつもと違う朝

毎朝、カチャカチャと音を鳴らしながら検査器具を用意する看護師さん。


僕は毎日その音を目覚ましとして起きていた。そして今日も、その音で起きるはずだった。


「ふぁ…眠い。いつもより長く寝た気がする……ん?」


僕は盛大にあくびをしながらまだまだぼんやりする頭で起きた。そこで何かの違和感を感じた。


「あ、れ?看護師さんが居ない?え、ここ病院の中じゃないような……」


そう、毎朝聞こえる音は聞こえず、僕の病室は個室なのだが、少なくても誰かの足音が聞こえる。


なのに、今日はその音が聞こえない。


次は視覚だ。いつも見る病室の景色は白を基調とした部屋で、必要最低限のものしかないから見てても楽しくはない。あぁ、でも窓から見る中庭の花壇は綺麗だったな。


でも、今僕のいるところは明るいけれども病室内にいるときの明るさとは全然違うところで、視点もいつもより低い気がする。それに家具や物は一切ない。


例えるのならそう、テントの中のようなところだった。


「ん?テントの中?え?えぇぇええぇ!?」



「おう!朝っぱらからうるせーじゃねーか」


と、誰かがいきなり話しかけてきた。


「っ!だ、誰だ!?」


僕はいきなりの声にびっくりして、飛び下がる。


「おいおい、ヒデーな。折角道端に倒れてたところを助けてやったてのによー」


と、その男は言う。男の身なりは変わっていて頭にターバンのようなものを巻いていて、いかにも砂漠を旅していそうな格好をしている。


「え?僕倒れてたんですか?」


僕は倒れていたなんて記憶はなく、やや不思議に思いつつも、尋ねてみた。


「ん?覚えてねーのか?お前さんは砂漠のど真ん中で倒れてたんだぞ?」


「え?砂漠?あの…ここは何処ですか?」


「はぁ?お前さんはそんなことも知らんでここにいたのか?ここはプリズム・ワールドの砂漠だぞ。って言っても小さいところだけどな」


男はその事をさも当たり前のように言った。


そして僕は、


「砂漠?プリズム・ワールド?えぇ!?何それぇぇええぇ!?」


本日二度目の叫びをあげた。

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