第8話 「貴族ってコト?」
「そうか…それは良かった…」
少し曇っているように見えたルッツの顔が晴れた気がした
「ちょっとお父様!本気で言ってるの?」
隣からアイラの声が飛んできた
「考えてみなさいアイラ、彼を処刑しようとした所で指輪が暴走するかもしれないだろう…それか彼を解放したとして、指輪のせいで事件でも起こせば指輪の管理者である我々シュヴェルト家の責任になる」
「た…確かに…」
(話をまとめるとこの世界ではこの指輪はかなり危ないものらしく、その管理をしていたのがこの家で管理と監視がしたいからここで働いて欲しかったってことか…)
この出来事を幸運と言ったあの女神には少し苛立ちを覚えた
(何やってくれたんだよ女神ぃ!)
「あの…具体的にどうすれば…」
何をやられるのか不安でしょうがなかった信之は聞いた
「君にはここの養子兼一時的に執事となってもらう」
「え?」
別室に連れて行かれ、執事服を着せられが、結構地味めだ
「サイズは?」
「えっと…ちょうどいい感じです…」
不機嫌そうな顔をして彼の方を見ているのはメイド長のルーラだ
「これからあなたを教育するメイド長のルーラです」
「あ、よろしくお願いシマス…」
「はい…まずあなたには目に光が無い…シュヴェルト家の執事として失格です…一からその腐った根元を叩いていくので覚悟してください」
このメイド長はとにかく超スパルタだった
事あるごとにシュヴェルト家の執事として!みたいな事を言われまくったり、顔や目に光がないと言われたり、もう散々だった、
「信之!ここにホコリがのこってますよ」
「はい!ただいま!」
掃除とか料理を運んだりする、それはまだいいのだ…一番辛かったのは
「はい信之!起きなさい!もう朝食ですよ」
「え?あ、はい」
そう、朝起きることであった。前の世界での休日はほぼ部屋から動かず朝方までアニメやラノベを見漁っていたためこの生活がとにかく辛かった
(くっそ〜、前世の僕に忠告してやりたい)
一ヶ月後、ルーラの足音で起きることができるようになってきた頃、いつものように屋敷の掃除ではなく庭に呼び出された
「今日は戦闘訓練です」
「戦闘訓練?」
平和主義者で争いごとには極力巻き込まれたくない信之ではあるがここではルーラの言うことは絶対だった
「あの…具体的には何を…」
「あなたの魔法を見させてもらいわ!」
奥の方からアイラが歩いてきた
「あ、アイラ」
「アイラ様と呼びなさい!」
「ハイ!スイマセン…」
絶望的に距離があるなぁと思った
「それで…僕は何をすればよいのでしょうか?」
「あなたにはその指輪の力を扱えるようになってもわうわ!」
この指輪については簡単にだがルーラに教えられた。まずはこの指輪はグラキエスと言うらしい。そしてこの世界にはディアリングという指輪があり世界に7つしかないらしい。約1000年前の人魔大戦争の時、魔王が作ったものらしく、世間では
「悪魔の指輪」と恐れられている。そして、この指輪の適合者はそれぞれの属性最強の魔術師になれるらしい。
(そうは言ってもな…)
馬車を救った時、初めて魔法を使ってみた時のことはよく覚えている
「あなたの属性は、火・水・土・風・光・闇・氷…そしてあなたの氷属性です」
(まぁこれで火属性って言われても信用できないからな)
しかし初めて魔法を使ったあの時、彼はすぐに魔力切れで倒れていた
「あの…前に使ったときはすぐに魔力切れになってしまったのですが…」
「そこを鍛えてもらいます」
「具体的には?」
「『魔力の器』を大きくするのです」
初めて出てきた単語に少し戸惑った
「魔力の器?」
「簡単に言えば、魔力を蓄えておく袋のようなものです。これを大きくすればするほどより大量の魔力を持つことができます。しかし、あなたの持っているディアリングそのものに膨大な魔力が込められています。そのため、所有者がその魔力に耐えられるようにします」
(要するに、今のままじゃ指輪の力についていけないから己を鍛えろってことね…)
転生前は部活にもはいらず、学校が終わればすぐに帰り本を読んでいた彼のようなニート候補生はそもそもの体力がなかった
「なるほど…では、僕はどうしたら?」
「私に勝ちなさい!!!」
「え?」
アイラが急に木刀を構えた
「アイラ様に勝つことができれば訓練完走です。それでは健闘を祈ります」
「え?ちょ?…」
3秒後、信之は10メートル後ろに吹き飛んだ
こんにちわでございます
いや〜なんか大変なことになっちゃいましたね(n回目)
でもやっぱツンデレな子って可愛いですよね
私はダイスキ




