第7話 「ここで働かせてください!(嘘)」
「……ふぁ…?」
あのヤバい女神の居る天界から帰ってきて、彼は地下の独房?のような場所にいた。
「あ…そうだ…なんか謎に捕まったんだ」
ここに来るまでの経緯を整理した。
「えっと…まずよく分かんない指輪を手に入れただろ?それから馬車の周りの人たちを助けて…そこで倒れて捕まって…」
マジでろくでもない回想シーンだったな…と思っていたら檻の外からコッコッコ…と足音が聞こえてきた。
「魔導具泥棒、ルッツ様がお呼びだ」
(誰だよルッツ様…)
全身甲冑をまとった兵士が彼の檻の外にやって来た
「あの…僕魔道具なんて盗んだ覚えがないのですが…」
「ではその指にはまっているものは何だ?」
その兵士の目には光なんてものはなく、すごく冷たい目をしていた。
「これは…森で拾ったものなのですが…」
下手すると腰についている剣で首を吹き飛ばされそうなので慎重に口を走らせた。
「言い訳は必要ない、これから貴様に対する罰がルッツ様から伝えられる。言い訳は無用だ。」
(なんて冷たいのだろうか…少しは言い訳ぐらい聞いてくれたっていいじゃん!)
檻の鍵が空けられ、彼は檻を出た。
「あの…拘束しないのですか?」
こうゆう時って大体手や足に鎖のようなものを付けるのが定石だ。しかし、彼の身体には何の拘束具も無かった。
「必要のない、仮に貴様が逃げた所で絶対に逃さないからな…」
ホントに一歩間違えれば真っ二つになりそうな緊張を抱えて地下を出た。
「うわぁ…すご…」
大きな扉の前に連れてこられた。2人の兵士がその扉を開けた。
「やぁ…始めまして…私はルッツ・パウルス・シュヴェルトと言う。この国、パウルス公国の君主兼シュヴェルト家の公爵をしている」
(パウルス公国?聞いたことがない…やっぱりここはホントに異世界なのか…)
「さて…君はなぜここに連れてこられたか…分かるかな?」
学校の先生に怒られる時によく言われることを言われた
「えっと…魔…道具?の…盗みの疑いがかかっているから?」
「疑いなんかじゃないでしょ!あなたがあの指輪を盗んだのでしょ!白状なさい!」
ルッツの隣にはさっき助けたお嬢様が立っていた。
「落ち着きなさい…アイラ…」
ルッツがそう言うとテーブルの横にいる若い女性が口を開いた
「そうですよ…アイラ様…人は落ち着いていないと適切な判断が出来ませんよ…」
「ルーラの言うとおりだ」
(ヤバい…当たり前だが知らない人だらけで頭がパンクしそう…)
「さて…では早速…君はこの家の家宝であるグラキエスを盗んだのかな?」
(グラキエス?何のことだ?)
「やっぱりか…君は…泥棒ではないね?」
どうしたのだろうか急に?
「ちょっとお父様!何を言っているの?あいつの指には指輪があるでしょう!」
「考えてみなさい…私が今、グラキエスと口にしても何も分かりませんという顔をしたでしょう?あの指輪の価値も危険も分からない人間が…あんな危険なことを犯してまで盗みはしないだろう…」
「ぐっ…」
「しかも…兵からの報告によれば…犯人は女だと報告を受けている。その時点で彼が犯人ではないであろう」
(恐らく、少し前にこの屋敷に盗みがはいたのであろう。その時にこの家の家宝であるこの指輪が盗まれたのであろう)
「あの…この指輪がそんなに大切なものなら…すぐにでも返したいのですが…全然外れなくて…」
何回か外そうとはしてみたが左手の人差し指からびくともしない
「君…その指輪が何なのか本当に知らないのか?」
「はい…」
「その指は輪はディアリング…世間では悪魔の指輪と呼ばれているモノだ」
「悪魔の指輪?」
「それは一度適合者の指にはめれば死ぬまで二度と外れない悪魔の指輪だ」
(マッジで?嘘でしょ?)
つまり呪いというものなのか、でも何故そんなモノが森の中に?
「まぁ…それが何故悪魔の指輪と呼ばれているのかは後でうちのメイド長から伝えられる。そして、君はこれからどうする?」
「どうする?…と申しますと?」
「君には選択肢が2つある。1つはここで雑用執事として働いて貰うか…ここで処刑されるか…」
正直言ってこの2つの選択肢だったら、彼に残された選択肢は前者しか無かった。
「ここで…働かせてください…」
ルッツの顔には微笑みが見えた
こんちわ!
いや〜…ね?
なんか大変なことになっちゃいましたね笑
まぁ、ここからどうなるのか!
ここで…登場人物紹介しちゃいます!
雪枝信之
転移者(これから貴族に…)
アイラ・シュヴェルト (ヒロイン)
一応令嬢
ルッツ・パウルス・シュヴェルト (父)
公爵家当主(娘に手を出して…)
マリー・ルーラ(鬼のメイド長)
怖い・厳しい




