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僕がなろう系で貴族になる話  作者: あまない
三章 アエニグマ大陸
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第四話 なんて助言を…

ここはアエニグマ魔導国の中枢、宮殿パラティウム。


ここには魔獣はおらず、門を一歩くぐれば、外世界の喧騒は嘘のように消え去り、そこにはただ静寂だけが満ちていた……


「うわぁーーー!」


「こらダズっ! お客様を怖がらせないでください!」


なわけ無かった。


門をくぐって感じたのは厳かな静寂ではなく、うるさい魔獣の威嚇だ。


(この国に安住の地は無いのか……)


ちなみに、このやけに厳つい地竜はこの宮殿の門番らしい。


「宮殿の中はデカいのはいないよ」


「小さいのはいるんかい」


そんな会話を続けていたら、宮殿の建物の出入り口に到着した。


到着するのと同時に、中から執事とメイドが何人か出てきた。


執事はなぜか腰に剣を差している。


おそらく魔獣の国だからだろう。


「おかえりなさいませ、姫様。本当に心配しましたよ、いきなり宮殿を飛び出してしまうものだから……」


「ただいま、フレッド、みんな」


淡白にフィリアが返すと、先頭に立っていた執事が信之の方に視線を送った。


「そちらの者は……?」


「私の好き……ただの旅仲間の信之」


「ほう……」


次の瞬間、その執事が信之に向かって腰の刀を抜き、彼に向かって切りかかってきた。


反射的に氷壁を出し、攻撃は当たらなかった。


「フレッド?! 何やってるの!」


「やはり、あなたグラキエス所有者ですね……」


その執事、フレッドは剣を仕舞いながらそう言った。


信之は突然の出来事に凍りつきながらも、彼が口にした『グラキエス所有者』という言葉に困惑する。


「申し訳ありません、信之様。本物のグラキエスを見たことが無かったもので……なにせ魔王が直接使用していた魔道具ですから……魔道具で生計を立てている我が国の人間で、興味を持たない者などいません」


「は、はぁ……」


まぁ理屈はわかるが……にしても急に襲ってくるのは非常に怖かった。


とっても怖かった。


しかし、この一悶着が終わると、建物の中に案内してくれた。


フレッドが案内してくれたのだが、さっき切りかかってきた張本人なのでずっと怖い。


「主人のアエニグマ総帥は現在、魔獣取りと言って帰ってきていないのです」


「そんな虫取りみたいな感覚で……」


しかし、本当にここの人間は自由である。


さっきのメイドのリーチアと言い、さっき襲ってきたこのフレッドという男といい……


でも、これはこれでシュヴェルト家とはまた違い、好きである。


「あ、そうそう、言い忘れてました。信之様」


「あ、はい」


廊下を歩いている途中、こちらに顔を向ける。


「この廊下の突き当たりにある扉、あそこには地下室があるのですが、絶対に入らないようにお願いします」


その時、信之はヒヤッとした。


『地下室』、それは女神が言っていたキーワードでもあるからだ。


「な、なぜですか……?」


また切りかかってくるかもしれないという恐怖にかられながらも、恐る恐る聞いてみる。


「あそこは地下牢となっております。この国内での極悪人を捕らえている場所となっております」


女神はなぜ、そんな場所を助言したのだ。


しかし、あそこがターニングポイントとなっている可能性は非常に高い。


「信之様、アエニグマ総帥がお戻りになられました。ご挨拶に……」


「……あ、はい、わかりました…」


今日の夜、行ってみることにした。


こんにちは、あまないです。

なんだか、信之も成長してきましたな…

おそらく初期の彼なら『よし、関わらないようにしよう』

と思っていたに違いありませんね(笑)

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