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僕がなろう系で貴族になる話  作者: あまない
三章 アエニグマ大陸
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第二話 腹ペコ魔獣さん

「何……それは本当か」


一人の男が部下にそう言う。


この男は、身にかなりの数の装飾品と魔道具を身にまとっている。


「はい、確かに。今朝、シニステルの森へ入るところを目撃いたしました」


そう聞くと、男は椅子に腰掛け直す。


「そうか、ようやく帰ってきたか……」


「ですが、一つ気になる点が……」


男の笑みは消え、今一度、部下に耳を貸す。


「気になる点……?」


「はい、実は……」


部下の言葉を聞いた瞬間、男の気配が変わった。


安心から、怒りに変わったのだ。


◇ ◇ ◇


ここは、アエニグマ魔導国の最奥の場所、シニステルの森。


二人は朝早くから森の中を進んでいる。


今、まさに万事休すなのだ。


「ねぇ、フィリア……?」


手も足も震えた声で彼女に話しかける。


「なに?」


今、二人はフィリアの実家、つまりアエニグマ魔導国の宮廷に向かっていた。


途中だった。


「ここって本当に宮廷の近くで合ってる?」


二人の周りは、魔法攻撃が全く効かない魔獣で囲われていた。


逃げ場はない。


なぜこんな事になったのか……。


それは朝、二人が起きた時まで遡る。


◇ ◇ ◇


二人は前日色々あり、一緒に寝ている。


先に目を覚ましたのは信之だ。


(なんか……寝れなかった……)


目の前に美少女の顔があって、安眠できるわけがない。


まだ完全に疲れが取れていない体を、ゆっくりとテントの中で起こす。


しかし、ここで違和感を覚える。


外から『ムシャムシャ』と、何かが破れているような音がする。


嫌な予感がしたので、ゆっくりとテントから出る。


「……え?」


彼の視界に入ったのは、昨晩フィリアが張っていた結界が食べられている光景だった。


それはもう、美味しそうに……。


「やばいやばいやばい! フィリアーーー!!!」


急いで彼女を叩き起こし、必要最低限の荷物をまとめて結界を飛び出す。


「ジェルアーレェ!!!」


ヤケクソに辺り一帯を凍らせ、眠い目をこすっているフィリアの手を引き、その場を後にした。


この出来事が、地獄の始まりであった。


◇ ◇ ◇


それから、見たことのない魔獣に何度襲われたことだろう。


何度死にかけただろう。


しかし、今は、それまでのどんな危機よりもヤバい危機である。


「……どうする?」


「逃げよ」


そこから二人は、どうにかして魔獣を振り切ろうとする。


しかし妙だ。


この魔獣、全く攻撃してこない。


こちらがどれだけ攻撃しても、全く動じない。


ただこちらをジッと見つめてくるのみ……。


しかし、躊躇はしない。


「フランマ・イグラス!」


「ルビュート!!」


なんとか応戦するも、あちらには全く効いている様子がない。


魔獣を見ていると、目が合った。


「ゔっ……!」


「の、信之?!!」


魔獣と目を合わせた瞬間、信之は倒れた。


フィリアが倒れた彼を抱え、声をかけるが、返事はない。


(なんだ……この感覚……)


フィリアが必死に声をかけているが、信之の意識は段々と薄れていく。


目も、開けていられなくなってきた。


しかし、視界の先には薄っすらと複数の人影が……。


「ギャーーー!!!」


激しい魔獣の叫び声と共に、魔獣は死んだ。


(あ、あれは……)


次の瞬間、信之の視界は完全に白く染まり、意識が遠くに消えた。


こんにちは、あああまないです。

最近PVが伸び悩んでいます。でも見てくれている人のために

妥協なんてしません!宣言します。

でも流石にずっと伸びないと精神的にもくるのでなにか良いコツみたいなものが

アレば教えてください!!!

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