表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕がなろう系で貴族になる話  作者: あまない
第一期 悪魔と契約〜迷宮実習
20/26

第20話 「校長らしからぬな」

「えっ……ど、どういうこと?」


「だ〜か〜ら〜……このままだと死ぬわよって言ってんの!」


(詳細を言ってくれよ……)


 本当にわけがわからない。


 今までは謎のお菓子の包み紙占い(命中率99.9%)で助言を言っていたのに、なぜか今回は余命宣告をしてきたのだ。


「あなた、今度迷宮実習に行くでしょ?」


「あ、まぁ行くけど……それがどうかしたのか?」


「あなたはそこで死ぬのよ……」


 どうせまたいい加減なお菓子の包み紙占いだ。真に受けるとダメなヤツ。


「今回は女神の目を使って本気の占いをしたのよ」


「いや、それを最初からやれよ!」


 今までこの女神を「お菓子おかしい女神」だと思っていたのに、急にガチな力を使ってきた。


 心底最初からやってほしかったと思う。


「その占いであなたには死相が出たのよ」


「死相?」


 また怖い言葉が出てきた。


 しかしなぜだろう。今まで信之にはアニメや漫画でよくある一生消えない呪いなどの類はかけられていない。


「いつも通り詳しくは……」


「わからない」


(ですよね〜)


 仕方ない。では済まされないぐらい重い問題だが、この女神ならしょうがない。


「そうね……でも……防ぐ方法はあるわ」


「……今なんて?」


 今すごい言葉が聞こえてきた気がした。


「とにかく魔力をできるだけ溜めておくことね。それしか言えないわ」


 もちろん迷宮実習に行かないという選択肢も最悪あり得る。


 しかし、進級に非常に大きく関わる実習に「占いで死相が出たので休みます」は流石に通用しない。


「助言……お願いできるか……?」


 一応前の助言である「困っている人を助ける」という助言は実行できた。


 そのおかげでアイラとの距離も縮めることができた。


 いや……別に可愛いから距離を詰めたかったというわけではない。


 まぁ可愛いけど……


 しかし少しでも仲良くなっておけば迷宮実習で有利に動く気がしたので、最近は距離を詰めたいと思っていた。


「あれ? 少し私のことを信じ始めてくれたのかな?」


「今までの助言が一応悪い方向には進んでいないからだ。一応ね!!!」


 正直コイツを認めたくはない。


 なぜなら彼女は彼を無理やり異世界に勝手に送り込んだ張本人であるからだ。


「ではでは助言を……オッホン!」


 信之は息を呑んだ。


 なぜなら今までのいい加減なよくわからない助言ではなく、命に直結する助言だからだ。


「『怪しい商人を頼れ』かな? まぁ一応は私のせいでこの生活を強いちゃったからね〜」


 本当にそうである。


 しかし、この助言は今まで信之をなんだかんだ言ってプラスの方向に連れて行ってくれた。


 乗り気ではないが今は頼るしかない。この女神に……


「わかった。頑張ってみるよ」


「うん。あ、あとね……」


 どうしたのだろう。


 また占いで「死相レベル2が出てるわ」とかではないだろうか。


「起きたら隣をよく見な」


 女神がそう言った瞬間、目の前が真っ暗になり意識がなくなった。


◇◇◇


「ん……あ……朝か……」


 信之は目を覚ました。


 しかし信之は違和感を覚えた。


 なぜなら天井がいつもと少し違うように見えるのだ。


 最初はあの女神のせいで寝ぼけているのだと思っていたのだが、なぜか両腕に変な感触がある。


「ん? なんだこれ?」


 右には見慣れた金髪。


 左には見慣れた茶髪。


 どうもおかしい……


(ハーレムじゃねぇか!!!)


 なんと右にはアイラ、左には校長のイリスが眠っていたのだ。


(なにこれ……? もしかしてとうとう来たのか……『どっちにするのですか?』イベントが!?)


 そんな事を頭の中で考えていたらアイラとイリスが起きそうになっていた。


(まずいまずい……このままだと二対一で自分が悪者認定されてしまう……)


 信之はこっそりと布団を出る作戦、通称「変態回避作戦」に出た。


「ん……あ……? あれ……? 信之?」


「あれ……? 信之君?」


 作戦は決行五秒で破綻した。


「「キャーーーーーー!」」


「さ……最低! 寝ている女の子に手を出そうとするなんて!」


「本当にそうです……しかも私まで……もしかして年上好きとかですか?」


 終わった。


 何が終わったかと言うと色々と終わった。


 しかしなぜだろう。


 アイラは膝枕をしてもらった記憶があるのでそのまま眠ってしまったというのは納得できるが、イリスは本当になぜここにいるのかわからない。


「アイラ、僕に膝枕したの忘れたの?」


「あ……」


 ようやく思い出したらしい。


 勘違いの羞恥心で顔は朝イチから真っ赤に染まっていた。


「お二人はそのような関係だったのですか?」


「「違います!!!」」


 二人は声を揃えてそういう関係であることを否定した。


「で? なんでイリス先生がこんなところにいるのですか?」


「あ……えっと……それはね……」


 どうしたのだろう。


 とても自分の生徒に言えないほど恥ずかしい理由なのだろうか。


 しかし、朝イチのイリスも可愛い。


 まるで天使みたいだ。


「さ……昨晩、お酒が進んでしまい……それでトイレに行って道に迷ってしまい……」


 要するに、お酒で道がわからなくなってたまたま入ったこの部屋のベッドで寝てしまったということだろうか。


 なんとも可愛い理由だ。


「なるほど……そういえば今日、迷宮実習初日では?」


「「あっ……」」


 ことの重大さを瞬時に理解した三人は光の速度で身支度を済ませた。


 ルーラには馬車の中でアイラと共にこっぴどく怒られた。


◇◇◇


「はぁ……はぁ……な、なんとか間に合った……」


 馬を引いてくれた馬には申し訳ないぐらい急かしてしまった。


 迷宮実習の帰りに王都の最高級人参でも買ってやろう。


 学校の敷地内に入ると、皆の集合場所である、過去にプルウィアをボッコボコにした闘技場へ走っていった。


 そして自分たちのパーティーの集合場所へ全力で向かい、なんとか点呼には間に合った。


「信之〜〜! いつまで待たせるんだよ!! このまま遅刻のペナルティ食らうところだったぞ! 王都に着いたら飯奢れ」


 ついて一番に話しかけてくれたのはクラウスだった。


「本っっ当にごめん」


 信之は誠心誠意謝った。


「で……でも……間に合ったので大丈夫ですよ」


 次にステラ。


 どうやら全員間に合ったようだ。


「あれ? 信之、アイラ様は?」


「……あれ?」


 さっきまで後ろにいたアイラがいないのだ。


「あ……信之……あれって……」


 クラウスの指差した方向を見てみると、そこには前のプルウィアとの戦いでできた大きな落とし穴に落ちているアイラがいた。


「の……の……信之ーーーー!」


 その景色は、まさに「走れば躓く」だった。


あまないです。こんにちは!!!

美人二人を両脇に眠るって男の夢ですよね〜…ね??(圧)

さてさて、はたしてあの女神の助言はどんな意味を持っているのでしょうか?

気になる方は続きもどうぞご覧ください!!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ