第2話 「いやなんで?」
「起きなさい…迷える子羊よ…起きなさい……ちょっと?ねぇ起きて?ねぇ?…起きてくれないと困るんですけど?!ねえ!起きろー!!」
そんな声で信之は目を覚ました。
「え?誰?ここはどこ?」
記憶喪失になった人が最初に言いそうなセリフナンバーワンのセリフを言って朦朧としていた意識がはっきりとした。
「あ、ようやく起きましたか…私、天界の女神をやっております…ルイナと申します…以後お見知りおきを…」
信之はキョトンとした顔で聞いた。
「天界ってことは…死んだんですか!!?え?…」
「その通りでございます…」
「なんで死んだんで…あ!もしかして『この世界を救うには君しかいないんだ!』的なヤツですか?それで女神様からチート能力を授かっちゃったりして?!…」
ラノベの王道パターンだ!と胸を高鳴らせた信之がそう聞こうとしたところでルーナが…
「って言いたいところなんだけど…ごめんね!ノブユキくん!」
「え?」
どうしたんだろうか急に。
「いや〜ホントはさ、君じゃなくてこの子を連れてきたかったんだよね!」
「天界ネット」と書かれたスマホ?のようなもの画面に何やら見慣れた顔があった。
「これは…村上じゃねーか!」
「そうそう!ムラカミくん!彼はさ〜なんかこの世界の謎を解いてくれそうだったから呼ぼうかなって思ってたんだけど…君…ずっとこの子の隣にいたじゃん!ほら!だって君、この子以外友達いないでしょ?」
やばい、ちょっと殴りたいかもしれない。
「で!寝てるときに呼ぼうかなって思ったんだけど…間違えてここの転送ボタンを押しちゃったんだよ〜…ごめーんね♡」
ヤバい、すごく殴りたいこの女神。
「はぁ…間違いならすぐに元の世界に戻してくださいよ、本の続きが読みたいので…」
「ん?戻れないよ?」
「え?」
信之は目が点になった。
「いや〜実はね〜この転送ボタンを押された人って二度と元の世界に戻れないようになってんだよね〜だから!君は新しい世界で第二の人生を歩んでいただきます!」
「え?」
「そして、この世界の謎を解いてもらいます!」
「え??」
人生で一番意味わからないよ!と訴えかける声が出た。何してんだよマジでこの女神は…
「それでは最終転送開始!」
「ちょ!ちょっと待って…」
信之の周りには本の中でしか見たことのない魔法陣みたいなやつが出てきて光を放ち始めた。
「あ!そうそう、一つ君に助言をしよう!」
「助言?」
「『落ちている幸運を拾いなさい』かな?それじゃあ頑張ってねボッチくん!」
こんなにも最後まで皮肉られて異世界に送られる人っているのかよ…と思いながら、またもや意識が遠のいていった。
「痛った…なんなんだ…あの女神は…」
意識が戻ってくると鼻に何やら草のような香りがした。視界はまぶしくて目が空けられなかった信之だが、ゆっくりと目を開けるとそこは見知らぬ森の中だった。
「…って、えーーーー!」
信之の悲鳴が森のなかに響いた。
こんちわ!2話目も観てくれた人ありがとうございます!小説書いてて思ったのはやっぱプロってすごいなと思いました。
次もゼッタイ見てください




