第17話 「消えたお嬢様」
「おかしいですね…もうあれから3時間ぐらい帰ってきてないですよ」
「本当に…心配ですね…」
パウルス公国側の転移魔法陣の外に、シュヴェルト家の馬車が止まっておりその中には信之とルーラがいた。アイラは先程、用事があると行ってパーティーメンバーとのミーティング後からアイラとは別れていたのだが、3時間待っても彼女は馬車に帰ってこなかった。
「流石に遅すぎるので探しに行ってもらえますか?」
「・・・」
「信之?急にどうしました?」
信之は急に黙り込んだ。
「これ…もしアイラが見つからなかったら今回の迷宮実習行かなくていいのではないだろうか…?」
そういった瞬間、明らかにルーラが怒った雰囲気がした。このままだと最悪馬車が吹き飛びかねない感じがした。
「…って冗談に決まってるじゃないスカ!行ってきます!」
勢いよくルーラの乗っている馬車を飛び出して、すぐそこにある転移魔法陣に乗った。魔法陣を出てすぐに校舎に入った。この時間の学校は少しだけ不気味な雰囲気がした。日が落ちかけている時間のため生徒はほぼいなかった。
(にしてもこの学校本当に広いな…)
この世界には大学というものはないらしく、18歳からは皆働き出すらしい。
「あ、ちょっといいですか?」
廊下の向こう側から男子生徒が二人歩いてきたので聞いてみることにした。
「アイラ・シュヴェルトという女子生徒を見かけませんでしたか?」
二人組はお互いを少し見つめ合って考えたが、誰も思い浮かばなかったらしい。
「お前、一年か?」
「あ、はい。最近転移…じゃなくて転校してきました。」
「俺達もだ」
片方の先輩生徒は顔を暗くして淡々と次のことを話した。
「だったら今日は早く帰ったほうがいいぜ、さっき先生方が地下洞窟の鍵がなくなったと騒いでいたから」
地下洞窟とはなんだろう、初めて聞く単語だ。
「なぜです?鍵がなくなっただけですよね?」
その先輩によると、その地下洞窟には多くの魔物が住み着いているらしく、もしかしたら学校の建物内に侵入してくる可能性があり、非常に危険らしい。
「ってなわけで、今日はすぐに帰れ」
「分かりました…」
怖くなったため、もしかしたら馬車にもう帰ってきている可能性もあるため一度ルーラの帰ることにした。
二人の男子生徒は、信之が背を向けた瞬間口角が上がった気がした。
(まぁ…しょうがないよね…魔物がうろついてる可能性があるからな…しょうがないしょうがない)
なんとも情けなさすぎる言い訳を自分する信之なのであった。しかしおかしい、校内を歩いていても一ミリの魔物の気配なんて微塵もしないのだ。ここは世界屈指の名門校なのでそうゆう結界が張ってあるのだろうと思った。
「やっべ…迷った…」
魔物に怯えていたから何なのかは知らないが、道に迷ってしまった。しかし、立ち止まっていてもしょうがないので、とりあえずあってそうな道を歩き続けた。しばらく歩いていたら廊下の端になにか落ちているのを見つけた。
「こ、これは…」
それはアイラがいつも身につけていた金色の髪飾りだった。そのすぐ隣には扉があり空いていた。そこからは微かに不気味な風が通っていた。
「ここか…?いや…ないよな…ないない…」
本心ではアイラがいるのはここしかないと思っていたが、本能がそれを否定している。なぜなら不気味で仕方ない所になんて行きたくないからだ。しかし、このまま何もしないのもダメだ。
「覚悟…決めるしかないのか…」
そう呟いた信之は足を踏み出し、その謎の空間の中に入った。
そこには、幻想的な洞窟の景色が広がっていた。
「うわぁ…きれいな所だな…」
本当にきれいで言葉を失うとはまさにこのことだと思った。
「あ、魔物…」
目の前にはダークゴブリンがいた。てっきり洞窟によくいそうなどでかいクモが出てくるのかと思ったが少し安心した。
「ジェルアーレ!」
呪文を唱えた瞬間、甲高く、ものが凍りつく音が洞窟内に響きダークゴブリンは凍りつき跡形もなく破裂して粉々に散った。
「ふぅ…これぐらいならもう何も反動はなくなったな」
プルウィアから戦った後も、アイラがよく「練習よ!!」と言って訓練をしているのでそこそこ強くはなっていた。
そこから奥に進むも、出てくるのはゴブリンだけ、苦戦など一ミリもせずどんどん先に進んだ。
「…さすがに魔力切れてきたな…」
雑魚は雑魚でもまだまだ未熟な信之なので魔力が少しずつ削られてきた。そして、30分ほど先に進む大きな扉があった。
「ゼッタイここじゃん…」
扉を開けよとしたが、あかない。周りを探ると地球のキーボード?のようなものがあった。
「何でこんな物があるの?」
スペースキーだと思われるところを押した。その瞬間、目の前に画面が映し出された。画面には文字が書かれていた。日本語だった。
「何で日本語?えっと…『作者は何歳から働きたくないと言っていた?』」
意味がわからない。しかし、なぜか分かる信之がキーボードを打ち込んだ。
「えっと…8歳と…」
そう打ち込んだ瞬間、扉が轟音を立てて空いた。しかし、その中にはアイラの姿はなく、目の前にいたのは自分の大きさの100倍はあるサソリ型の魔物、スコルピウスだった。
「………マジ?」
第一声を発した瞬間、スコルピウスがハサミで攻撃してきた。
こんにちは!!!あまないでござる
なんか大変なことになっちゃいましたね…(n回目)
しかし一体アイラはどこに行ってしまったのでしょうか…
次の話も見ていただけると私大喜びいたしますので応援の程をよろしくお願いいたします!!!
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