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僕がなろう系で貴族になる話  作者: あまない
第一期 悪魔と契約〜迷宮実習
16/25

第16話 「最低な主人公(仮)」

イリス校長の話によると、今回の迷宮実習では4人一組のパーティーを組んで挑むらしい。


「4日間の細かな日程を説明します。まず初日にはサピエンティア王国北部にある王都リベリタスに転移魔法陣で移動し、そこで丸一日自由行動です。我が校の顔に泥を塗らないのであれば基本、何をしても大丈夫です」


転移魔法陣は、学校が運営している学校から世界各地につながる生徒の通学路だ。アルム魔法学校は世界からたくさんの生徒が集まるため、より多くの生徒が登校できるようにするため作ったものらしい。


「2日目は移動日です。パーティーメンバーにはそれぞれ自分たちで馬車を手配して、次の日の朝8時までにリアナ迷宮に着かなかった場合には大きな減点とします」


この世界でも、さすがは世界のエリートたちが集まる名門校な事もあって面倒な事に時間にはうるさいルールだ。


「3日目にはリアナ迷宮にて迷宮実習を行います。詳しい内容は当日に発表します。」


一番大事な情報を言ってくれなかったが、恐らく一歩間違えれば留年という実習なので様々な不正を防ぐためなのだろうと信之は自分なりに自己完結した。


「4日目も移動日です。この日に成績を発表します。帰りも自分たちが手配した馬車で帰ります。この日の夜9時までに王都リベリタスの外にある転移魔法陣付近に集まってください。説明は以上です。何か質問のある人は挙手を」


ある一人の生徒が手を挙げた。


「もしも馬車での移動中に魔物や魔族に襲われるなどのトラブルに遭った場合は…」


イリスは淡々と答えた。


「今回の迷宮実習は、リアナ迷宮にいる時以外はすべて自己責任です。何があっても自分の身は自分で守ってください」


イリスの回答にクラスは少しざわついた。確かに20歳になる前の子供たちには少し冷たすぎる対応だとは思うが、ここは一人前の魔法使いを輩出する世界でも屈指の名門校で、自分の身は自分で守れと先生が言うのもある意味愛の鞭である。


「それでは明日までにリーダーは今配ったパーティー名簿にメンバーの名前を書いて提出するように」


次の日、信之はある二人の友達に声をかけた。否、そもそもこの二人ぐらいしか誘える人がいなかった。


「…ってことで、このメンツか…」


メンバー全員を前に禁書庫に忍び込んだ図書室に集めて顔合わせをした。


信之なりに頑張って集めたメンバーはアイラにクラウス・フレーテル、そしてテラ・ステラだ。


「大丈夫かしら…」


「俺は大丈夫だと思うぜ!よろしくな!」


「わ…私もです…よろしくお願いします…」


(マジで大丈夫かよ…)


本当に何か起こる気しかしない。何がともあれ実習日は1週間後、それまで4人は放課後、出来るだけ多く集まってミーティングを開くことにした。


「俺ここ行きたい!!」


「わ、私はこの魔導書店に…」


初日にどこへ行くのか、どこの宿に泊まるかをこの日のミーティングで決めた。そして話し合いが終盤に差し掛かった頃。


「それで…リーダーは誰にする?」


クラウスがその言葉を口にした瞬間、 その場の空気が凍りついた。なぜなら成績に非常に大きく関わっているこの迷宮実習のパーティーのリーダーなんて誰もやりたがらないに決まっているからだ。


「ここは…アイラでいいんじゃない?この中で一番成績良いし…」


すかさずアイラは反論してくる。


「そうゆう信之はどうなのよ!?あんた執事でしょ?こうゆう面倒事はあんたの仕事って決まってるの!」


「じゃあステラ…」


そう言いながらステラの方に目を向けたが、彼女は子犬のように震えて首を横に振っていた。さすがにこのかわいい生き物にこの仕事を押しつけるのは…


「じゃあクラウスは?」


「………信之…強き者は…常に影で支え、常に見守り…女がピンチの時に颯爽と現れて助ける…それが…男ってもんだぜ…」


綺麗事のようなことを言ってきた。


「それはただ単にやりたくないだけでは?」


クラウスはギクッとなった。図星だったらしい。


「あ、バレた?」


その後も散々押し付けあったのだが全く決まる気配がないので、信之がとっておきの策に出た。


「…そういえば…アイラ、一週間ほど前の夜、君の部屋から変な音がしたのですが…」


「へ、変な音?べ、別に何もしてないわよ…」


嘘である。真っ赤な嘘である。いつかこのネタは使えると思って音がした後、アイラが部屋から出たタイミングを見計らって徹底的にアイラの部屋を調べた。そしたら布団が濡れていた。


「じゃああの時、布団が濡れていたのは…」


「ッッッ?!!」


声にならない悲鳴を上げたアイラは隣に座っている僕の口を全力で両手でふさいだ。


「わわわわ分かったわ!!リーダーになるわよ!!なれば良いんでしょ!!」


クズっぽさ満点でアイラにリーダーをなすりつけることに成功した。


(あとで覚えておきなさい…)


「ヒィー!…」


解散する時、小声で耳打ちされた。


「それじゃあ、私はこの紙をイリス校長に渡しに行ったあと用事があるから…信之は先に馬車に行ってて」


「あ、うん、了解」


1時間ぐらいの話し合いが終わり、4人はそれぞれバラバラの帰路についた。もちろん信之には放課後に話す友達なんていないため、先に魔法陣に帰ることにした。


しかしその後、アイラは帰ってこなかった。

こんにちわ!!あまないです


少し短めになってしましたね笑


あとちょっと過激……ではないですよね?


さて、アイラはなぜ帰ってこないのでしょうか…続きが気になってくださった方々は!


続きもご覧いただけると私、大喜びします!ぜひ、最後まで応援してください!


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