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僕がなろう系で貴族になる話  作者: あまない
第一期 悪魔と契約〜迷宮実習
11/26

第11話 「ファンタジーの世界だよね?」

朝になった。最近はルースが起こしに来るときの足音で起きられるようになってきたので今日は叩き起こされずに済んだ。


「おはようございます信之」


まだ寝ぼけている彼に挨拶をした。


「おはようございます…ルーラさん…」


朝食を済ませ、信之は自分の部屋に置いてある制服に袖を通した。


「この世界にも制服って概念あるんだ…」


制服を着てアイラの部屋の前まで来た。一緒に屋敷の外の馬車まで行くためだ。


(なんせこの家デカすぎてどこがどこだ全く未だに分からん)


「アイラ様…ご用意できましたか?」


アイラの部屋の扉を開けた


「キャーーー!!」


中から叫び声が聞こえた。なんせアイラは下着一丁だから…

そしてアイラは勢いよくドアを閉めたせいで信之は顔面を強打して失神した。アイラは顔を真っ赤にして…


「まったく…もう…」


2人は家の前に停めてある場所に向かった。


「ごめんてアイラ様!」


「このバカ!変態!ノックもせず部屋に入ってくるなんて信じられない!!」


そこに先に準備をしてくれていたルーラが馬車から出てきて仲裁に入った。


「お嬢様落ち着いてください、この男は紛れもないアホ、そしてクズです」


(ここに僕の居場所ないって!!)


「なのでこの男の教育係に免じて許してやってください」


(仲裁してくれるのは嬉しいんだけどな〜)


「今度からはノックする事!分かった?あと今日から様付け禁止」


「はい、アイラ様…って、え?」


ルーラと2人は馬車に乗り込み学校に向かって動き出した。


「ルーラさん、ここからかなり遠い場所にある魔法学校までどうやって行くんですか?」


魔法学校があるのは隣の国、サピエンティア王国の北部、ここから馬車でも何週間もかかるところだ。


「アルム魔法学校は世界有数の名門校で世界各国から生徒が集まります。そのため、魔法学校は世界の様々な場所に学校直通の転移魔法陣があるんです。そこならここから30分程度で行くことができます」


「へーそんなのあるんですね〜」


そんな話をしていたら途中に通る小さな町に来た。


「おー今まであの屋敷にしかいなかったから感覚が麻痺してたけどここってほんとに異世界なんだな〜」


「何を言っているの信之?」


アイラが蔑んだ目でこちらを見ている…


「あ、いや…こっちの話」


しかし、なぜか違和感がある…そう、窓の外の街を見ると魔法を使っている人が誰一人といないのだ。


「あの〜なぜ誰も魔法を使っていないんですか?」


「は?アンタ何を言っているの?」


「え?」


「信之、当たり前のことを言わないでください」


(当たり前のことってなんだ?)


自分にとって魔法というものは今まで非常に身近にあったものだったので街行く人の誰も使っていないことに非常に違和感を覚えた。


「この世界で魔法というのはすこしマイノリティな世界です。王家か特定の貴族、魔法使いの家の血筋や魔族、そしてディアリング所有者にしか魔法は使えません」


今まで魔法は誰でも使えるものだと思っていたがどうやらそれは違ったらしい。


(って事はやっぱこの世界では僕が主人公じゃん!!)


魔法を使えるのが極限られた人間という特別感が信之にとっては嬉しくてたまらなかった。


(前の世界でモブやっといてよかった〜運が回ってきた!!)


「ちなみにアルム魔法学校の生徒は当たり前ですが全員もれなく魔法が使えますので別にあなたは特別でもなんでもありませんので」


ルーラに心の中を読まれてしまった。


「なんか…冷たくないスカ?」


「ちゃんと言っておかないとすぐに調子に乗りますので」


ルーラとは一ヶ月ちょいぐらいの付き合いだがもう完全に自分の母になっていた。


「まぁ、前の両親があれだったからな…」


両親という言葉に反応したアイラが口を開いた。


「どんなご両親だったの?」


「えっとね……最後の日にセクハラ疑惑をかけられる親ですかね…」


「え?どうゆうこと?」


アイラが困惑するのも無理ない、しかし、最後の会話がセクハラ疑惑だったと思うと少し別の意味でも悲しい、そんな事を考えていたら森に入った


「見えてきました、転移魔法陣です」


馬車ごとはさすがに運べないらしくここから先はアイラと二人らしい


「それでは、よい学校生活を」


「行ってきます!ルーラ」


アイラは元気そうな声でルーラに手を振った


「行ってきます…」


学校が嫌だった信之は顔が暗かった


「おーこれが魔法陣か…」


乗った瞬間、光りに包まれた


「眩しい…」


ゆっくり目を空けた信之の目の前に飛び込んできたのは一瞬お城のように思えるぐらい大きな校舎だった


「うわぁファンタジーの世界にいるみたい」


(いや、一応ここもファンタジーの世界なのか…でも転移だから違うのか?)


「何してるの信之!早く行くよ」


「え、あ、はい」


2人は校門を通り学校に入った


「あいつがパウルスの娘か…」


少し遠くから怪しい影が見えた気がした。




ついに…ついについに第二章始まりました!

待っていただいた方にはほんとに感謝しかありません!これから波乱万丈すぎる信之の物語をどうぞお楽しみください


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