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僕がなろう系で貴族になる話  作者: あまない
第一期 悪魔と契約〜迷宮実習
12/26

第12話 「嫌味な…」

校内が広すぎて校門を通ってから空いた口が閉じなかった信之だが、アイラに案内されてなんとか自分の教室にたどり着けることができた…のは良かったのだが…


(いや輝きすぎだろ周りの人たち)


そう、影属性である信之にとってこの環境は地獄だった。


「あらシュヴェルトじょう、おはようございます」


(あ、アイラ話しかけられてる…大丈夫なのか?)


屋敷だと「信之!遅い!この変態!」とか言ってくるアイラなので正直大丈夫か?と思っていた。


「あらイグラス嬢、おはようございます」


(めっちゃお嬢様やっとる…)


家でのギャップがすごいなーと思いながらその風景を見ていたら、先生が入ってきて授業が始まった。


「今日、私のことを始めて見る人もいるので改めて自己紹介をします、イリスです。このアルム魔法学校の校長をやらせていただいております」


(めっちゃ若くない?まだ20代前半ぐらいだろこの人)


「魔法学校の校長」と聞くと某魔法学校の物語の校長先生を思い浮かべると思うがこの学校の先生はありえないぐらい若かったのだ。


(緑がかった茶髪にジト目、少し小柄で華奢な体型、そしてお顔…可愛いな…)


「では、新入生の信之くん、自己紹介を」


「え?あ、はい」


自分にとって自己紹介はハードルがかなり高かったがここは勇気を振り絞った


「えっと…シュヴェルト家から来ました雪枝ゆきえだ信之のぶゆきと申します…ヨロシクオネガイシマス…」


後ろでボソボソと何か言っている貴族がいた


「見ろよあいつの手、見習いの手袋してるぞ…」


(オワタ、僕の第二の学校生活)


前世ではろくな学校の思い出がなく、今度こそは!と思っていたのに、もうその願望は過去形になってしまった。


「では席は…アイラさんの隣で良いですか?」


「げっ!…」


(げっ!…って言ったぞあの人)


「分かりました…」


席についた


「なんであんたが隣なのよ…」


小声で語りかけてきた


「知りませんよ…多分同じ家だからじゃないですか?」


アイラの顔がほんのり赤く染まってるのは気のせいだろうか…


なんやかんやあって授業が始まった…のはいいのだが…


(ヤバい、全くわからん)


魔法基礎だの魔法薬学基礎だの魔法理論だの魔法歴史だの全く分からなかった。


「あんた、こんなことも知らないの?」


「スイマセン…」


分かるわけがないのだ、この世界のことなど全く…


(これも全部お前のせいだからな…)


改めてあのヤバい女神サタンルイナへの憎悪が増した。


「休み時間か…この世界の休み時間は20分なのか…」


自分が今までいた世界との違いを感じていたら後ろで小さな人集りができていた。


「アイラ様、本日の放課後魔道具店に行きませんか?」


アイラに話しかけていたのは、いかにも嫌味そうな感じの細目の貴族だった。


(めっちゃナンパされてて草)


「お断りします、アクア家プルウィア様」


「な!…この私が…」


冷静に断ったアイラなのであった。


そんな感じで全授業が終わった。


「やっと終わった…」


このクラスの授業は午前中で終わりだ。なぜならクラスメイトの大半は貴族か王族の家庭なので各々やることが多いし、大抵は国外から通学してくる生徒だかららしい。


「さて、魔法陣のあっち側で待っているルーラの所に行こっと」


家とアルム魔法学校との帰路は、毎日ルーラの馬車が魔法陣の出口で迎えに来てくれることになっている。


「しっかし疲れたな…でも帰ったら掃除しなきゃな〜…」


廊下を歩いていたら反対側から二人の男子生徒が歩いてきた。


「なぁなぁ、聞いたかよ昨日の侵入者騒ぎ」


「聞いた聞いた、禁書庫だっけ?まさかあそこで火属性魔法をぶっ放すとはな(笑)」


「げっ!…」


気にせず進んでいたら廊下の先から聞き慣れた声が聞こえてきた。


「あんな未熟者を養子として迎え入れるシュヴェルト家も落ちたものですね…」


「な、なんですって?」


咄嗟に廊下の柱に隠れた。


(うわぁ…アイラまた絡まれてる)


アイラの目の前にいたのはさっきナンパしていた貴族だった。


「バカにしないでちょうだい!アイツは…す、すごいのよ!」


「あんな魔法使い見習い用手袋を着けている者がですか?笑わせないでください…」


自分のことを目の前で侮辱されているので多少イラッとは来たが…


(まぁ、ここで出ていっても何にも変わらんわな…よし、さっさと帰ろ帰ろっと…)


校門方面に向かおうとしたのだがその時…


「ア、アイツはすごく強いのよ!アンタなんか一瞬で吹き飛ばしてやるんだから!」


(なぁ〜に言ってくれちゃってるのアイラちゃ〜ん)


「ふっ…ハッハッハ!…いや〜…アイラ様はご冗談がお上手で…」


(そうそうプルウィア君…冗談だからね?冗談だから…)


「嘘じゃないわよ!ホントに強いのよ!」


(もう何も話さないでアイラちゃん!)


このままだとどうなるのか容易に想像できる。


「では、私と彼の一騎打ち…というのはいかがでしょうか?」


(でしょうね…)


「い、良いわよ…受けて立つわよ!」


(本人不在の中勝手に受けて立たないで!)


いかにも強そうな貴族と一騎打ちなんてごめんなので帰ることにした。


(よし、このまま静かにバックレて帰ろ…)


後退りをしながら帰ろうとしたのだが…


「あ、信之!そこにいたの?早くコッチに来なさい!」


「いや、私はノブユキなんてヤツ知りません…」


帰ることはできなくなったようだった。


こんにちわ!

なんか結構王道展開になっちゃった気がします笑

でも信之の戦いはできるだけ避けたいという願いは聞き入れてくれなかったですね…

でも、アイラのこの性格好きな人は多いです…よね?

今月は2日に1回出すので

応援の程よろしくお願いします!!


https://x.com/Amanai_X

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