美少女と風呂に入る
どうしたらエッチ以外でポイントが稼げるのだろう。
考えた所で分からないのだけど。
俺は俺の出来る事をしよう。
ちょうど講堂から帰ろうとしている教師がいるから聞いてみよう。
「先生!質問少しいいですか?」
「ええ、どうぞ」
俺は気になっていた事を聞いた。
俺のクラスの女子の事だ。
地下の教室。食事。
制服がボロボロな事、髪もボサボサな事。
極め付けは風呂に入っていない事だ!
昨夜、シラユキさんは俺の寝室に覚悟を決めてやって来た。
それなのにシラユキさんからは三日間風呂に入らない事もざらにある親友と同じ臭いがしたんだ。
男の寝室に来るのにシャワーも浴びずに来るだろうか?いや、無い!
ここから推測するに、これも学園からの指示だという事だ。
「これは上位クラスとの差別化の為ですよね?学園からの指示ですよね?彼女たちは受け入れるしかない」
「そうですね。私たちは指示はしましたよと上位クラスに示さないといけないのです」
「なら、王様は彼女たちを好きにしていいのですよね?奴隷や家畜のように」
俺はニヤリと笑う。
「はい好きにしてください。私たちの指示より男子の命令の方が強いのですから。ははっ、どおりであの御方が目をつける訳だ」
「制服は新しくして貰えるのですか?」
「それは出来ませんね。学園側からお金を出す事は出来ません。貴方のクラスにだけお金をかける事は出来ないのです。学園側からはね」
今度は先生がニヤリと笑う。
「男子のバイトは禁止されていますか?」
「ふふっ、借金のカタとして売られた彼女たちにそこまでしますか…夜は彼女たちからポイントを稼がなくてはいけません。昼間のバイトなら許可しましょう」
「お時間ありがとうございました」
俺は俺が出来る事を、いや、したい事をしよう。
◇◇◇◇
女子寮の食堂にて今夜も具無しシチューを皆で食べる。
この白いシチューでご飯を食べるのを俺は無しだと思っている。
だが、それでも食べる。ビーフシチューならご飯に合うんだけどなぁ。
「そうだ!シラユキさんはこの後、俺の寝室に来て欲しい。ネグリジェで来て欲しい」
食堂がザワついた。
昨夜シラユキさんが抱かれずに戻ってきた事はクラス中が知っている。
そういう情報は共有しているのだろう。
ではこの男は一体何を狙っているんだ?といった感じか。
「結局、昨日のはお預けだっただけね」
「やっぱり、身体が目当てなのよ」
ひそひそと言われるのは仕方がないか。
「行きましょ」
俺とシラユキさんは冷ややかな視線を背に俺の寝室へと向かった。
「…来たわよ。何をするつもり?」
ネグリジェに着替えたシラユキさんは警戒心をあらわにしていた。
いかがわしい事をされると思っている。
まあ、するんだけど…
「あのさ、女の子に言いづらいんだけど…」
「…何よ?」
言うぞ!
「その、臭うからお風呂に入ってくれないかな?」
「…はぁ!ちょっと!違うから!これは学園からの指示で、一週間おきの冷水シャワーしか許されていないからで…」
まさかの一週間おきの冷水シャワー。
せめて温水にしてあげようよ。
「まずは、お風呂に入ろう。俺が身体を洗ってあげるから。これは王様の命令だよ」
「…っ、そんな趣味があるのね。いいわ、好きにすれば」
辱めに耐えるように唇を噛むシラユキさん。
ちょっと良いと思ってしまったのは内緒だ。
「違うから!学園の指示を破るには王様の命令が必要だからで!やましい気持ちなんてちょっとしか…ごにょごにょ」
「はい、はい、そういう事にしといてあげるわよ」
なんて言われて大浴場に来たはいいけど…
「……(ヤバい、裸の女の子が目の前にいる! でも、まずは綺麗にしてあげないとだよな)」
俺は心臓の激動を必死に抑え、震える手でシラユキさんの背中に温かいお湯をかけたんだ。




