最底辺男子、美少女と寝室で二人きりになる
二日目の朝、入学式が行われた講堂に再び集められた男子七人。
相変わらずA、B、C組の連中は気持ち悪い笑みを浮かべている。
「それでは初日のポイントを発表する!」
ゲームマスターではない一般の教師?が機械を操作すると、クラス別満足度ランキングのモニターが動き出す。
そこには…
A組三点。B組三点。C組三点。
D組ゼロ点。E組ゼロ点。F組ゼロ点。
とあった。
もちろん俺のクラスであるG組はゼロ点だ。
「上位クラスは初日からシたんだね!それも三ポイントも取ってる!凄いよね?G組の君には悪いけど今夜は僕もシなくちゃ!一ポイントでも取っておかないと」
F組の男子は話し好きなんだよな。
俺に悪いと思っているならポイント取らないでくれよ。
D組E組の男子も今夜スるようだ。
これは俺も今夜…無理だろ!
◇◇◇◇
G組のある地下教室にて今日もクラスメイトの顔と名前を覚えていく。
一番前の列に座る女子の名前は覚えた!
これは覚えられない方がおかしい。
左からアカリ(一番)、シラユキ(六番)、ミドリ(十一番)、モモ(十六番)だ!
なんせ髪色がそのまま名前だからな!
アニメで良くある髪色がバグっているヒロインみたいだ。
まあ、シラユキさんは銀髪だけど。
「なんで昨夜、王様は私の部屋に来なかったのよ!」
シラユキさんが怒っている。
が、こればっかりは仕方がないだろ。
あ~、他の子の名前が覚えられない。
「みんな、お昼にしようか」
こんな時は食べるに限る!
教室と直結した女子寮エリア。
俺の部屋もあるから女子寮とは言えない気もするのだが、女子寮。
ランキング最下位のG組の皆に与えられた個室は、まるで取調室のような殺風景な部屋だった。
俺の部屋は『王の寝室』と呼ばれるだけあり、他の部屋よりは広かった。
女子寮には食堂もあり、昼と夜はご飯を食べる事が出来る。
朝ご飯?
昨日も今日も無かったぞ!
これも上の連中との差別化なんだろ!
食堂にはカレーの良い匂いが充満している。
「いただきます」
「「「…いただきます」」」
う~ん。カレーは飲み物とは言うけど。
このカレー、具が何も入っていない。
これも上との差別化か。
昨日の夜なんて親子丼の鶏肉無しだったぞ!
それはもう親子では無いのよ!
子丼だよ!玉子丼だよ!
それでも旨いから食べたけどな!
◇◇◇◇
その夜、俺が割り当てられた王の寝室のドアが音もなく開いた。
「…起きてるんでしょ。王様」
暗闇の中、目を凝らすとシラユキさんが立っていた。
彼女は支給されたであろう薄いネグリジェを一枚着ているだけで、首元にはあの管理番号のチョーカーが鈍く光っている。
「シ、シラユキさん!?なんでこんな時間にこんな所に!?それに俺は王様では無い!」




