エリートは気持ち悪い笑みを浮かべる
入学式の挨拶をしたゲームマスターのような女性が去った後、搾精テストでのランク順にクラス分けされた。
A組からG組まで、俺はもちろん一番下のG組。
ゲームマスターは去り際、俺のもとへ近付き小声で「君には期待している」と言った。
あれは何だったのだろうか?
各クラスに1人だけ配属された男子生徒。
審査員は、そのクラスの全女子生徒。
満足度の定義としては、エッチをして女子を逝かせる。
一回のエッチで逝かせた回数がポイントとなる。
二ヶ月で一人の女子から得られる逝かせポイントは三ポイントまで。
沢山の女子とエッチをしてテクニックを磨いてね、という事らしい。
敗北ペナルティは二ヶ月終了時点でポイント最下位クラスの男子は搾精牧場へ。女子は孵化工場。
脳波やホルモンバランスをリアルタイムで監視する『満足度測定デバイス』により、逝った振りなどという嘘はつけない。
男子の脈動、発汗、ドーパミン濃度等も二十四時間スキャンされる。
真に快楽や充足感を感じた瞬間の電気信号だけをカウント。
教室の全面モニターに、現在の累計満足ポイントと心拍数が常に表示され、クラス全員に監視される。
これは…人生、終わった。
早漏の俺が女子生徒を逝かせる事なんて出来ないだろう。
女子とエッチをしてもポイントが入らないのはモニターによりクラス女子全員に見られる。
早漏がバレるのも時間の問題だ。
夢も希望も無い。
俺の人生は残り二ヶ月…か。
俺はいい、だが女子まで巻き込んでしまうなんて苦しい…
「おい、お前ら!自分のクラスの性奴隷を見に行こうぜ!」
特注の高級な制服をだらしなく着崩したA組の男子が自分のクラスの女子を性奴隷と呼んだ。
「性奴隷?」
思わず聞き返していた。
「なんだ?お前、知らないのかよ!ここに居る男は上位クラスの中でも更に上を目指して自らここに来たヤツだろ!女は父親の事業失敗やギャンブルで作った天文学的な借金のカタなんだよ!」
ここに居る男子は自らこのデスゲームとも思えるエリート養成高校に参加したのだと言う。
もちろん見返りも大きい。生き残れば絶世の美女と莫大な金が手に入る。
逆に女子生徒は借金のカタとしてこの学校へと送り込まれた。生き残れば一億円というお金が貰え卒業。
負ければそのまま孵化工場という名の地獄へと直行する。
生き残る為に股を開く奴隷。
俺たちのポイントを稼ぐ為の道具。
こいつは何を言っているんだ?
女子生徒を性奴隷だと?
他の男子を見ると全員が気持ち悪い笑みを浮かべていた。




