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クラス対抗!エッチ満足度デスゲーム!~底辺の俺がランキング一位に~  作者: 優香猫


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女子寮の中庭でバーベキュー

ゼロポイントの最底辺を演じるのは終わりにする。


俺は確信していた。

自分一人では足りないと。

自分一人の料理では、この学園に囚われた百二十人もの女子生徒たちの飢えは救えないと。


俺は、他のクラスで女の子に電気を流す事なく、デバイスも赤くしていない。

自分と同じ、心優しいであろうE組とF組の二人の男子に密かに声をかけた。


俺の教室へと招待し、モニターのポイントを確認してもらう。


合計、百四十ポイント。

俺のクラスの圧倒的なポイントに驚きが隠せない男子。


ポイントを上げ下げし、カラクリを説明していく。


最後に「このままだと、二人のうちのどちらかが退学になる。俺と一緒に優しい王を目指さないか?」と。



◇◇◇◇


夜、地上にある学園の女子寮の中庭。


周囲を女子寮に囲まれたその場所に、俺と俺のクラスの女子、そしてA組女子が集まっていた。


「女子に尽くし、優しく接する。その覚悟があるなら、今夜女子寮の中庭に来て欲しい」


そう男子に言ってはみたものの、来てくれるだろうか?

もう予定の時間は過ぎている。



ジャリッ、ジャリ♪


砂利を踏み締める音に振り返ると二人の男子が居た。


「来てくれたのか…」


「お待たせ、でも本当に大丈夫なの? こんなことしてバレたら、僕たちが『牧場』送りなんて事にならないよね?」


F組の男子が、震える手で炭を熾しながら言った。


「大丈夫だ。学園には確認してある。パルスなんて必要ないんだ。お腹が空いてる女の子に与えるのは…必要なのは、これだよ」


俺は親友から得た軍資金(G組の生き残りには百倍の配当金が付いた)で調達した、特大の豚バラブロックと牛の牛脂、そして山のようなニンニクをテーブルに叩きつけた。


「君たち、俺のレシピ通りに焼いてくれ。今夜は学園のルールを『匂い』でぶち壊す!」



ジュウゥゥゥ……ッ!!


熱せられた鉄板の上に牛脂が引かれ、厚さ五センチを超える肉の塊が並べられる。


俺が用意したのは、特製の『背徳ダレ』


醤油、砂糖、みりん、そして大量のおろしニンニクとバターを煮詰めた、致死量寸前の香りの暴力だ!


それが熱い肉の上で弾けた瞬間。


夜の静まり返った女子寮に、本能を揺さぶる脂とニンニクの香りが爆風のように広がった。


ガラカラ♪

ガラカラ♪


「っ!?」

「な、何なの、この匂い」



女子寮の窓が、一つ、また一つと開いていく。


彼女たちの脳に、その香りは生存本能として直接突き刺さったのだろう。


「お腹が、空いた…」


「王様のパルスなんて、もうどうでもいい。あそこに行かなきゃ…!」



B組、C組。

E組、F組。



女子生徒たちが、寝巻き姿のまま、吸い寄せられるように中庭へと飛び出してきた。

まるでゾンビ映画のゾンビのようだな。


中庭にたどり着いた彼女たちの前に広がっているのは、俺たちが振る舞う、地獄のように美味そうなバーベキュー。



「さあ、みんな!遠慮しないで食べてくれ!マヨネーズはセルフサービスで。好きなだけかけていいよ!」


俺が、焼きたてのステーキにマヨネーズをこれでもかと回しかける。


「ほら、食べて」


「ごくり…♪」


皿を受け取ろうとした女子のデバイスが…赤く光っている!


「ちょっと待った!もしかして、B組とC組は全員パルスを流されたのか?マズい!検証班!集まって!」


何がマズいかって。


マイナスポイントの子に背徳飯を食べさせたら、ポイントが消える。


ポイントが消えたら、またパルスを流されてしまうだろう。


B組、C組は一度に全員にパルスを流している。絶縁体盛り盛りブラジャー作戦では防ぎようがない。


「大丈夫よ~カズキ様。彼女たちには私たちが焼いたお肉を食べてもらうから~」


アカリ?


そうか!

お風呂でも食事でも女の子同士だとポイントに変化は無かったのを忘れていた。


「なら、料理班はモモを中心に…」


「もう焼いてるわ」


そ、そうか。

なんか締まらないな。


「では、B組C組は女子から、E組F組はそれぞれの男子から肉を貰ってくれ!バーベキューパーティーの始まりだ!」




「ねぇ、G組の王様。これ、本当に私たちが食べてもいいの?」


震える手で肉を掴む女子生徒に、俺は優しく微笑む。


「いいんだよ。君たちは家畜でも奴隷でもない。美味しいものを食べて、笑う権利があるんだから」


その言葉に、女子生徒たちは涙を流しながら、ニンニクまみれの肉を頬張った。


男子たちも、自分が焼いた肉を食べて幸せそうにする彼女たちを見て、初めて自分たちがここにいる意味を見出したのだろうか。


「すごいよ。僕、初めて女の子に『ありがとう』って言われた」



夜空を焦がさんばかりの満足度スコアの青く強い光。


それは、電気的な快楽を遥かに凌駕する、生きていてよかった、という名の生命の輝きに見えた。



中庭では、シラユキが俺の隣で誇らしげに胸を張っている。


「…ふん、当然の結果ね。カズキの『背徳グルメ』を舐めないで欲しいわ。…カズキは、世界で一番不器用で、世界で一番優しい『王様』なんだから。私たちの唯《《一》》の《《希》》望なの」


シラユキのデバイスは、ニンニクの香りと俺への愛着で、今夜も真っ青な光を放ち続けていた。

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