終わらない毒と前を向き始めるG組
「昨日のは…夢じゃなかった、のか」
目が覚めると、知らない天井だった。
まあ、どこもコンクリートで変わらないんだけど、シラユキの部屋だった。
全裸で身体はベトベト。
昨日のアレが現実味を帯びる。
「でもなぁ~。これ、三人だよな?」
ベッドには、銀、緑、赤の髪の毛が落ちている。
銀髪は分かる。シラユキに抱き付いて果てた記憶はあるから。
でも、他の二人は…覚えていない。
三人と顔を合わせづらいが、着替えを済ませて俺が教室へ入る。
すると、シラユキだけでなく、他の女子生徒たちも俺を待っていた。
「おはよう」
「おはよう、カズキ様~」
「私たちも、名前で呼んでいい?」
「朝ごはんは、何?」
「…もぅ、私のカズキなのに」
二十人の女子生徒たちが、初めて敵(王)を見る目ではなく、一人の男を見る目で俺を見ている。
昨日の夕飯が彼女たちに変化をもたらせたのか?
なら朝食を食べよう。
「まずは、朝ごはんにしようか。料理が出来る子は手伝って欲しい。まあ、パンと目玉焼き、ヨーグルトくらいしかないけど…」
染み渡る…
久し振りに食べる朝ごはんは旨かった。
そういえば俺、油そば食べて無いじゃん!
◇◇◇◇
簡単な朝食をとり、場所を教室に移して情報を共有する事となった。
教壇に立つのはアカリ。スーツでも着せたら教師そのもの。
「私の体験と推測も入りますが~」
アカリが言うには昨夜、俺が果てるたびに、三人のデバイスには、電気刺激では絶対に届かない最高純度のポイントが記録されていたと言う。
名前を付けるなら慈愛と充足だとか。
昨日はシラユキが風呂に入っている時に発作が出たようで、ミドリとアカリがシてくれたんだな。
そして教室のモニターにはミドリとアカリにも一ポイントが入っている。
シラユキなんて七ポイントだぞ!
七!
何があったんだ?
「シラユキちゃん一人では、カズキ様の膨大な熱を処理しきれなくなります~。なので毒抜きは当番制にします」
「は?あんな情けない姿を見せるのはシラユキだけで充分なんだけど。それに毒って何」
「カズキ様、この薬…射精促進ローションを昨日のママ活で使われました。これは一度使われると~、代謝されるのに二ヶ月はかかるの。つまり、次のランキング審査まで~、あなたは常に、毎日この地獄の中にいなきゃいけないってことなの~」
ママ活のお姉さんが射精促進ローションを使った?
搾精共通テストでも使われた可能性がある?
それって家畜男性用だろ?
自分の意思とは関係なく、ただ射精するだけの生き物になる…
確かにテストの日から入学するまでの二ヶ月間、俺は猿のように自己処理していた。
「薬のせいだったのか…それは分かった。げど、無理矢理みんなに処理させるのは違うだろ」
早漏が薬のせいだったのは救いだが。
アレが毎日やってくるのか…絶望的だ。
「朝ごはんのお礼」
「お風呂も入れるし」
「私たち、カズキ君のおかげで救われたの。今度は私たちが、あなたを支える番よ」
「深夜のご飯も食べたい」
「みんな…」
俺が早漏なのを聞いているだろうに笑わないんだな。
「私たちG組が目指すのは~、パルスも道具もエッチもせずにカズキ様を癒し、ポイントを稼いで勝つ事!」
「なんだよその絶妙にエロいのは。どっちが王様か分からないだろ」
「…この教室で行われるのは一人のボロボロな王様を二十人の奴隷だった私たちが慈しみ、守るという事ね」
◇◇◇◇
情報の共有という事で俺は気になっていた事を聞いてみた。
「あのさ、さっきからパルスとか道具って言ってるけど何?最初からなんか話が噛み合ってないんだよな」
「「「はぁ~!?」」」




