情けない姿を受け止める美少女
「近寄らないでくれって、いってるだろ!」
つい言葉が強くなってしまう。
もう、立っていられない。
食堂の床に座り込んだ。
ヤバい、服が擦れるだけでビクンとなってしまう。
「…カズキ、よく見て。私は怒っていないわ」
優しく微笑むシラユキが俺の震える手を取ってくる。
「ひぃ!」
なんて声を出してんだ…俺。
「…大丈夫、どうしたらいいの?カズキの身体どうなってるの?教えて」
シラユキの手が俺の熱い顔を包む。
その涼やかな感触に…
「はぁ、はぁ、射精しそうだ…ダメだ、俺、早漏なんだ。今、君に優しくされたら、一瞬でダメになる。情けない姿を、シラユキには見せたくない」
「…情けなくなんてないわ」
シラユキは俺の耳元で優しく、そして切なく囁く。
「出しちゃえばいいのよ。全部。あなたが溜め込んだ苦しみも何もかも。私が全部受け止めてあげるわ」
俺を優しく立ち上がらせると、手を引かれシラユキの部屋のベッドに寝かされた。
「はぁ、はぁ、はぁ」
これは行為ではなかった。
高熱でうなされる子供を看病するような。
とても献身的な、それでいてエロティックな救済だった。
俺の左手に埋め込まれたデバイスからは警告のようなアラートが鳴っている。
シラユキの細い指先が俺の熱の根源に触れた…瞬間!
「あ…ああああぁぁ……っ!!」
俺はシラユキの肩に顔を埋め、子供ように声を上げて泣きながら、果て落ちた。
触れ合って、わずか数秒。
あまりにも早い、あまりにも呆気ない終わり。
しかし、シラユキは俺の背中を優しくさすり、耳元で何度も繰り返す。
「大丈夫よ…お疲れ様、カズキ。これで、少しは楽になったでしょ?」
「はぁ、はぁ。シラユキ、ごめん。俺やっぱり、ダメな男だ」
「…バカね。こんなに私の心拍数を上げといて、何がダメな男よ。いいから、このまま眠って」
「ごめん…シラユキ…」
少し眠らせ、て。
シラユキの左手にあるデバイスもまた、熱を帯びたまま、静かに、しかし力強く『満足』を刻み続けていた。
◇◇◇◇
「大丈夫なのか?王様」
「…ミドリ、それに皆も…見てたのよね。とりあえず教室に移動しましょ」
「あんな旨そうな匂いとシラユキの悲鳴が聞こえたら、な。なんだったんだよ?アレ」
「…顔が赤く血管なんて切れそうになって…それで、その…つらそうになって」
「アレと同じ映像、見せられたよね~!『家畜』がどんな事をさせられるか、搾精牧場の男性と同じだったよね~」
「そうだ!アカリ、これを見てくれ!昼間、ママ活女が王様に使った物だ」
「射精促進剤!こんな物を使ったら~、二ヶ月間毎日『家畜』になり下がるだけよ!」
「…それって」
「毎日、自分の意思と関係なく~、ただ射精する生き物になるって事~!」
「なんだと!私が側に付いていながら…くそっ!」
「まあまあ~、シラユキちゃんはお風呂に入っておいで~。臭いが凄いから~」
「…ええ、そうさせてもらうわ」
「生き残る希望は見えてるのよね~」
「シラユキのポイント、か…」
ビー♪ビー♪ビー♪
「何の音~?」
「王様の心拍数が!また発作が起きたのか!シラユキが居ない今、私が行くしかない!」




