稼いできた対価と氷りの美少女
夕方、地下にあるG組の教室に戻ってきた俺とミドリ。
もうクタクタだ!
ママ活で得た報酬で買いに、買って買い込んで来た。爆買いだ!ミドリを荷物持ちにしてしまったな。
「みんな、ただいま!買ってきたぞ、化粧品に朝ごはん!夕飯用に専門店の唐揚げも買ってきたぞ!今日は唐揚げパーティーだ!」
「「おぉ~!」」「「やったー!」」
「「肉~!」」
みんな喜んでくれて嬉しくなる。
背徳飯用に最高級の『ラード』『濃口醤油』『特製チャーシュー』も買ってある!
もう何を作るか分かるか?
「あれ?シラユキは何処に居るんだ?部屋に籠ってる?昼も食べて無いのか?俺はシラユキの所に行ってくるから、先に食べてて」
「「「いただきま~す!」」」
◇◇◇◇
コンコン♪
「シラユキ、ただいま。起きてるか?」
「…」
「入るよ」
窓も無い部屋は電気を消すと真っ暗で、ドアからの明かりでうっすら見えたシラユキはベッドで足を抱えていた。
「唐揚げ買ってきたんだ。一緒に食べよう」
「…汚い。そのお金、他の女に触られて稼いだんでしょ?食べたくない。そんなお金で買ったものなんて」
さっき見たシラユキの満足度ポイントはゼロだった。
深い嫌悪。
俺は、自分が稼いできたものが最も守りたいはずの彼女を傷つけてしまったことに今さらながら気づき、愕然とした。
「…食べたくないって言ってるの。出て行って!」
シラユキは毛布を頭から被り背を向けてしまった。
俺は何も言えないまま部屋を出た。
◇◇◇◇
クラスメイトが自室に戻った後、食堂のキッチンに立つ。
丼に濃口醤油、ニンニクを入れおく。
そこに熱々のラードを注ぐ!
ジュワゥ♪という凄まじい音とともに悪魔の香りが食堂に充満する。
茹で上がった中華麺をしっかりと湯切りし投入!タレが全体に絡むように混ぜる!
仕上げに特製チャーシュー、ネギ、メンマ。
さらに温泉卵を乗せて完成だ!マヨネーズはお好みで。
今ごろ女子寮全体に悪魔の香りが届いているだろう。
コンコン♪
「入るよ」
シラユキはベッドに腰掛けていた。
抵抗しようとしているのだろうけど鼻がヒクっと動いている。
昼から何も食べていないんだ。
空腹の胃袋、そして昨夜の味を覚えてしまった脳が反応してしまうのだ。
「シラユキ、作ったよ。昨日、話した『特製・背徳油そば』これだけは食べてよ。汚いのは俺だ。シラユキには明日を生きる為に食べて欲しい」
「…そんなに私を餌付けしたいの?満足度を上げたいだけなんでしょ!分かったわよ、好きにすれば…」
食堂に戻り丼をシラユキの前に置く、シラユキは乱暴に丼を引ったくり太麺を口に押し込んだ!
「…っ、おいしい、悔しいけど、おいしいよっ」
シラユキの目から、大粒の涙がポタポタと油そばの中に落ちた。
良かった…うっ、、
「…嫉妬なのは分かってるわ、あなたが他の女の所に行くのが…聞いてる?ちょっと!カズキ!カズキ!しっかりして!」
手が震える。
調理台にしがみ付いていないと立っていられない。
「顔が異様に赤いわ!首筋の血管なんて浮き出て切れそうよ!」
「あ、あぁ、大丈夫だ。ちょっと、この前も同じ症状になった…あれはテストの日か…」
ヤバい。ムラムラする。
あの日から夜にこの症状になったんだ。
最近は出なかったのに。
その時からだ。自分で触ったとたんに射精してしまう身体になったのは。
早漏…
「…嘘よ。普通じゃない!あなた、身体がおかしいわ。ちょっと、見せて」
「だ、ダメだ!近寄るな!今、シラユキに触られたら俺は…っ!」
はぁ、はぁ、はぁ。
頼むから来ないでくれ!




