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宝くじ10億円でアバター救世主を請け負ったら、助けた英雄達が全員ヤンデレになってました。  作者: 無限飛行


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第37話 説明

子供達がタロと楽しく戯れている。

思ってもみない事だったが、幼い子供達が受け入れてくれて嬉しい。

打ち明けて話が上手く進んでいると思えて、これでタロがずっと身近にいられたら今後は何かとやりやすくなりそうだと思う。



バタンッ

「おい、こりゃどういう事だ?何で魔獣が部屋にいるんだ!」

「?!」



声に振り返ると、そこには長剣を持ったボスのサーベル、あたふたとしているランベル、丁度そこに駆け寄るベスが目に映った。


良かった。

二人とも無事に目覚めてくれたようだ。

ランベルはともかくベスも元気そうに見える。

病気じゃなかったんだね。(安堵)



「アリア、そこから降りてこい!」

「!」



ボスが叫んでる。

タロの事を説明しないといけないようだ。

現状の報告が必要だね。



「今降ります。タロは魔獣じゃありません。警戒しないで剣を収めて下さい」

「魔獣じゃないだと?その姿は魔獣そのもの以外になんだというんだ??まあいい、つまらない言い訳を言ってないでとにかくこっちに降りて来い。ランベル!ガキ共を後ろに下がらせろ」

「は、はい。ベス!」

「わ、分かったわ。みんな、一旦こっちに来なさい。隣部屋に行くのよ、急いで!」



ダダダッ

ドタドタドタドタッ



ベスの言葉で、さっきまで無邪気にタロと戯れていた子達は一斉にタロから離れ、部屋の出口に向かって駆け出していく。

やがて部屋には私とタロ、ボスとランベル、ベスが残った。

静かになったものだ。



『く〜ん⋯⋯』

「大丈夫。タロに危険が及ばないように話てくるだけよ。だから大人しく待っていて」



私が降りようとすると、タロが寂しいのか私の頬に鼻先をすり寄ってくる。

でもこれは必要な事。

タロをここに住まわせるには、家主であるボスの同意は絶対だ。

ちゃんとタロの安全を示さなければならない。



シュタンッ



タロの前足の介助で簡単に彼の背中から降りる事が出来た。

タロの背中は地表から2メートル以上。

アリアの背丈は100センチ余り。

介助無しに降りるには魔力による身体強化が必要になる高さになる。


降りてから辺りを見回し、ボスとランベル、ベスの三人が待つ部屋のドア付近に足を向ける。

ボスは未だタロへの警戒は解いてはいない。

僅かにタロが殺気を感じているのがその証拠だ。

早くタロの事を説明しよう。



「ボス、おはよう御座います。朝方からすみません。タロの説明、ですよね?」

「幼いガキかと思い込みしてたが、お前はとんだ食わせもんだな。全てはお前の計画か」

「な、何だって?」

「あ、アリア、あなた?」

「計画⋯⋯そういう思惑が無かったとは言いませんが、計画という程ではありません。ただ、タロとはいつも一緒にいたいので、身近な人達に早く紹介したい思いはありました」

「⋯⋯ほう」


ガチャリッ


剣を収めるボスのサーベル。

ようやく警戒感が和らいだようだ。

だけどタロからは緊張感がまだ伝わってくる。

つまりサーベルに対しタロは警戒を完全には解いてはいないのだ。

これはサーベルの私に対する振る舞いが、タロに不信感を与えているのかも知れない。



「お前と二人だけで話をしたい。《アレ》はこの場に留めておけるのか?」

「分かりました。タロ、そのまま待っていてくれる?」

『く〜ん⋯⋯』

「これで大丈夫です」

「まさか、な。意思が通じているのか?」

「さっき気付きました。なんとなく気持ちが分かるみたいです。あと、幾つかの単発ワードとかなら頭にイメージが伝わるようです」

「⋯⋯⋯マジかよ。ランベル!」

「は、はい」

「今日はグェンの代わりにお前がガキ共を管理しろ。いいな?」

「!、分かりました」

「いくぞ」

「あ、はい!」



ランベルに指示し歩いていくサーベル。

大人の普通の歩幅で歩いて行くから私は走って付いていかないとならない。

子供の姿は不便だなと思いつつ、サーベルの後を付いていく私だった。


付いて行った先はサーベルの個室ではなく、階段を上がった突き当たりのドアだった。

彼がドアを開けると、いきなり眩しい光が私の視界を奪っていた。

眩しい。

これは朝日の光だ。


つまりサーベルが向かった場所は、この建物の屋上だったのである。


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