18. 彼女が見つけたもの
「あれは温泉じゃないかしら?」
DSDSアマデウスの降下中、ヴィーが突然声を上げたから、何ごとかと思えば、温泉を発見したようだ。
「温泉! どこどこ?!」
「ほら、ここよ、ほら、ここ」
彼女はシートから立ち上がると、腕を目一杯伸ばし、ブリッジのドームに映るその場所を、ぴょんぴょんジャンプしながら指差した。
「ああ、確かにただの水溜まりではなく、湯気が出ているように見えるな」
「アマデウス、このまま停止、ドローンを出して、入れそうか分析して!」
『了解、結果ガ出ルマデ五分ホド、オ待チクダサイ』
彼女はなんの迷いもなく、すぐさまアマデウスに命令を出していた。さすがは軍人といったところか。
「温泉に入れるとすると前世以来だな」
こっちの世界に転生してから、一度も温泉には入っていない。
「こっちの世界には、温泉に入る習慣はないの?」
「そんなことはないだろうが、温泉について聞いたことないな」
「こんな近くに温泉があるのに、もったいない。私なんか、元の世界では週一で行ってたわよ」
「そんなにか!」
週一は流石に多過ぎだろう。まだ若いのに湯治にでも行っているのか?
「美容と健康のために欠かせないわね。宇宙船での生活も割と快適だけど、温泉に入れないのが最大の難点よ」
どうやら彼女は、ただのオッパイ星人ではなく、温泉大好きオッパイ星人だったらしい。
まあ、俺も温泉は好きな方だが、そこまでではない。だが、彼女との混浴なら、週一、いや、毎日でもいいかな。
あの、大きなオッパイが温泉に浮いているところは、さぞかし壮観だろう。
『分析結果ガ出マシタ。水温、水質、外気成分、全テ問題アリマセン』
「やったー! アマデウス、すぐにあの脇に着陸して」
DSDSアマデウスは再び降下を開始した。




