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線が書けない






 痛すぎて、私はちゃんとした線が書けない。

 もう書けない。

 自分のことだけど、どこがどう痛むのかはよく分からない。見たくなんてない。

 机の下に、いつの間にか母が身をひそめていた。授業中に急にぬっと現れると、我が子のいる場所の白さに、母はあからさまに嫉妬している。

 今私の机の周りにはクラスメイトが何人か。彼女たちが何かいっている。真っすぐな線かどうか、それも分からなくなってしまえばいい。

 でも今の私はそこまでじゃなかった。

 それは見れば分かった、線が真っすぐなのかそうじゃないのか、それは見ればすぐ分かる。いつも痛いほどに分かるよ。

「いいんだよ真っすぐじゃなくたっていいよ?」

 あなたたちはいつもそういう。でもそれは嘘。

 何度白い花を掲げたらいいんだろう。何度も私は自分の周りにだけ種を蒔いて、あとは腐ったようにじっと座りこむ私になる。何度白い花を掲げれば認めてもらえるんだろう、あと何回白を掲げたら。

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