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異世界ジャンボ宝くじ~黄色い本は都市伝説でした~  作者: コメッコ29


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皐月笑湖(サツキニコ)

 塾が終わってお家に帰ったら、パパが大興奮している。なんだろ?


「やっと当たったよ!本当に当たりってあるんだな!!」

「なに?どうしたの?万馬券でも当てたの?」

「違うよ、異世界ジャンボ宝くじが当たったんだよ!前後賞だけどね。それでも盆と正月が一緒に来たような物だぞ」


「へー。それって凄いんだ?クラスメートも当たったって言ってたよ。休学届け出してたもん」

 そういえば、アロハ君にお土産頼むの忘れたな。異世界のフルーツ食べてみたかったな。


「それに、異世界って今時だと結構メジャーなんでしょ?私立の高校は修学旅行で行くくらいだしさ」


「笑湖。そんなに夢の無いこと言わないで。父さん世代だと、異世界は夢だったんだから」

「管理された奴でも、ワクワクするだろ?普通にお金払ったら、月旅行と同じくらいかかるんだよ。父さんの給料じゃ一生無理だね」


「それに、修学旅行で行くのは違和感レベルの異世界だろ?父さんのはわりとガチな異世界だよ」

「あー、選べるのかな?ファンタジー寄りだと嬉しいな。チートスキルはなんだろ?現世に持ち帰り出来る奴だと最高だな」


 パパ、はちゃめちゃ嬉しそう。良かったね。ご機嫌ついでに、お小遣いアップしてくれないかな?


「晩ご飯は簡単なやつで良い?わたし、今日模擬試験で疲れちゃって」

「笑湖の作るご飯ならなんでもOK!その前にお母さんに…」


「わかってるよ」

「お母さん。ただいま」

 仏壇のお母さんに手を合わせた。


「パパが嬉しそうだと、わたしも嬉しいよ。お母さんも嬉しい?」

 お母さんがあの事故で亡くなってから、パパがあんなに嬉しそうにしてるの…初めてだな。


 パパは密かにお母さんは異世界転生してるかも?って思っているの。パパの本棚には昔の異世界モノ?ラノベ?ってのがたくさんあるんだよ。それに、毎日異世界の事調べているよ。


 もし、本当にお母さんが異世界で生きてるなら…なんてね。そんな都合の良いことなんて無いってわかってるけど、わたしももう一度お母さんに逢いたいな…


 でも、お母さんがスライムとかになってたらどうするんだろうね?それはそれでカワイーかも?だけど。


「笑湖。そろそろご飯にして。父さんお腹ペコペコだよ」

「はーい。納豆チャーハンで良い?」

「最高!」


 パパは毎日納豆食べてるな。家計に優しいから助かる。


 それにしても、異世界に行く準備って何すれば良いんだろうね?パパはわかってるのかな?アロハ君に聞いておけば良かったな。






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